
リヤド:サウジアラビア・エネルギー大臣のアブドルアジーズ・ビン・サルマン王子は、インドで開催されたクリーンエネルギーに関する第14回G20エネルギー大臣会合に出席し、持続可能な未来の確保に対するサウジアラビアのコミットメントを確認した。
同会合で、サルマン王子はインドのラージ・クマール・シン電力、新・再生可能エネルギー大臣とともにクリーン水素円卓会議の議長を務めた。
サウジアラビアのエネルギー省は声明の中で、このような会合への参加は、気候変動の影響に立ち向かい、温室効果ガス排出量削減へ向けた世界的な取り組みに貢献するために、サウジアラビアが国際レベルで積極的な役割を果たしていることを確認するものであると述べた。
世界有数の石油輸出国であるサウジアラビアは現在、「ビジョン2030」の目標に沿った経済多角化の道を進んでいる。
さらに、2060年までに温室効果ガス排出量のネットゼロ達成という目標を掲げている。
「サウジアラビアはまた、クリーン水素の生産と輸出をリードし続ける決意でもあります。サウジアラビアは包括的なエネルギー移行分野における目標を達成するために、世界中の団体とパートナーシップを築こうと努力しています」と同省は付け加えた。
また、サウジアラビアが2023年10月に中東・北アフリカ気候ウィークを主催し、排出量削減の進捗状況を紹介する予定であることにも言及した。
同気候ウィークでは、世界各地の専門家が気候変動の影響と闘うための効果的な方法について、考えやアイデアを共有する予定である。
サウジアラビア、G20科学サミットに参加
サウジアラビアはインドで開催されたG20科学サミットにも参加し、環境にやさしい未来を確保するために必要な進歩の極めて重要な原動力として、社会の中で科学とディープテックを結びつけることの重要性を強調した。
インドでサウジアラビア代表団を率いたキング・アブドル アジーズ科学技術都市(KACST)のムニル・ビン・マフムード・エル・デスーキ会長は、サウジアラビアが世界的なリーダーシップを発揮するためには科学技術への投資が不可欠であると指摘した。
また、国営サウジ通信(SPA)が報じたところによると、この目標を達成するために、サウジアラビアは、人間の健康、環境の持続可能性、エネルギー・産業・将来の経済におけるリーダーシップという、今後20年間にわたるイノベーション、研究開発の国家的優先事項をすでに特定しているという。
デスーキ氏はまた、G20参加国に対し、健全な未来を確保するために極めて重要となる革新的なアイデアや発見の普及を推進するために、科学研究、開発、イノベーションにおいて団結し、連携を強化するよう促した。