
リヤド:サウジアラビアは27日、「過激主義者の」イスラエル閣僚によるエルサレムのアル・アクサモスク敷地内への突入という「挑発行為」を非難した。
同日、イスラエルのイタマル・ベングビール国家安全保障相と入植者の集団がアル・アクサモスクを訪問していた。ヨルダン川西岸地区でイスラエル軍とパレスチナ人の間の緊張が高まる中でのことだった。
サウジ外務省は声明の中で、今回の訪問は国際法に対する「目に余る違反」であり、世界中のイスラム教徒に対する「挑発」であるとした。
同省は、「サウジアラビアはイスラエル軍に対し、このような度重なる違反の帰結に対する責任を負わせる」と述べた。
さらに国際社会に対し、イスラエル軍によるエスカレーションを止めるために介入するよう、そしてパレスチナ市民が必要とする保護を提供するよう求めた。
ヨルダンもベングビール大臣による訪問を非難し、聖地における違反はさらなるエスカレーションにつながりかねないと警告した。
ヨルダンは声明の中で次のように述べた。「過激主義者がイスラエル占領警察の保護のもとで聖なるモスクに侵入し挑発行為を行うことを許せば重大な結果を招くことになると警告する」
ベングビール大臣による27日のアル・アクサモスク敷地内への訪問は、同大臣がベンヤミン・ネタニヤフ首相の極右政権の閣僚に就任して以降では知られる限りで3回目の訪問だった。
同大臣は、ユダヤ教の祝日ティシュアー・ベ・アーブを祝うためにアル・アクサモスクの敷地内を訪れていたとみられる数百人のユダヤ人に加わっていた。この祝日は、ユダヤ人がユダヤ史上の重要な出来事である第一神殿と第二神殿の破壊を振り返って、悼み悔い改める日である。