
アラブニュース
ロンドン:アラブ連合軍は26日、ナジュランに向けて発射されたフーシ派の弾道ミサイルと、ハミースムシャイトに向けて発射された、爆発物を積んだ無人機を迎撃した。
フーシ派は民間人や住宅地を標的にし続けている、とアラブ連合軍は発表した。
今回の攻撃が行われたのは、フーシ派がジャザンの重要な石油ターミナルを標的にし、火災が起きた翌日だった。
サウジアラビアの複数の当局や地方組織、他の国々が今回の攻撃を非難した。
サウジアラビアのエネルギー省は、「こうした破壊行為はエネルギー供給の保障を標的にしている」と発表した。
政府報道官は後で、世界のエネルギー供給の安定性を標的にした攻撃を非難した。
英国のジェームス・クレバリー中東・北アフリカ担当大臣は、フーシ派がサウジアラビアを標的にして26日に行った「恐ろしい攻撃」を非難し、イエメン紛争が6年目を迎えるにあたり、「全当事者に対し、イエメン国民のことを第一に考えるよう」呼び掛けた。
ドミニク・ラーブ英外相も今回の攻撃を非難し、フーシ派は「平和への道のりを脅かしている」と発言。同氏は「全当事者は至急、国連の和平プロセスに関与しなければならない」と述べた。
UAEは、フーシ派がナジュランに向けて弾道ミサイルを発射することで、民間人や住宅地を計画的かつ意図的に標的にしていることを強く非難した。
UAEの外務・国際協力相は、武装勢力フーシ派が、こうしたテロ攻撃を続けているということは、フーシ派が国際社会にあらかさまに反逆し、あらゆる国際法を無視していることを示していると主張した。
イエメン政府は、サウジのイニシアチブが発表された数日後に、武装勢力フーシ派がサウジの住宅地や民間人に向けて行うテロ攻撃が激化したことで、フーシ派の平和に対する本当の姿勢と、イランのアジェンダへの依存が明らかになっていると発表した。
イエメンのムアンマル・イリヤニ情報相は、サウジの住宅地や重要施設を標的としたテロ攻撃は、民間人の命やエネルギー供給、世界経済への深刻な脅威だと述べた。
米国は国際社会に同調し、ジャザンの石油施設を襲った、サウジアラビアを標的にした攻撃を強く非難した。
「フーシ派による行動は、紛争を泥沼化させるつもりの明らかな挑発行為だ。これは、世界のエネルギー供給を妨げ、市民を脅かす、一連のフーシ派による攻撃のうち、最近行われたものだ」とネッド・プライス米国務省報道官は声明の中で述べた。
「国際社会が団結を強め、停戦と紛争解決を推し進めている重大局面において、フーシ派の行動はイエメン国民の苦痛を長引かせ、和平実現への努力を台無しにしている」と同氏は述べた。
同氏は全当事者に対し、停戦に真剣に取り組み、強く支持し、国連の賛助下で交渉を行うよう求めた。
「マーチン・グリフィス・イエメン担当特使がオマーンを訪問中であり、グリフィス氏は、全国的な停戦の確保、サナア空港の開港、フダイダ港を経由したイエメンへの燃料や他の商品の搬入の許可、政治プロセスの再開を目標に、調停努力の推進を続けるだろう」とファルハン・ハク国連事務総長副報道官は述べた。
「グリフィス氏は本日、マスカットでアンサール・アッラーの交渉責任者、モハメド・アブドスラム氏と会談した」
「彼らは、サヌア空港の開港、フダイダ港の規制緩和、全国的な停戦に入ること、国連の枠組みの下での政治対話の再開で合意することが急務だということを話し合った」と同氏は付け加えた。