
リヤド:サウジアラビアの文学・出版・翻訳委員会は、サウジリサーチ&メディアグループ(SRMG)傘下のマンガ・アラビアと共同で、「サウジアラビア文学のマンガ化」プロジェクトを開始した。
数人の作家および小説家の意見を参考に、マンガ化する4作品がすでに選定されている。この取り組みは、リヤド国際ブックフェア2023の一環として行われるものだ。
文学・出版・翻訳委員会のCEOを務めるムハンマド・ハッサン・アルワン氏は、このプロジェクトは野心的なものだと語っている。
「このプロジェクトの目的とは、マンガ業界に世界からも現地からも大きな関心が寄せられていることに鑑みて、型破りなジャンルでの文学作品の執筆の着火剤となることです」
マンガ・アラビアで編集長を務めるイサム・アマーヌッラー・ブカーリ氏は、このプロジェクトでは読書、想像力の涵養、およびクリエイティビティーの促進を目指していると語っている。
「マンガ業界は、クリエイティビティーの促進になくてはならない役割を果たしています。単にアニメーションを通してだけではなく、未来の世代の人々の心に希望と高い目標を植えつけてくれるからです。
このプロジェクトでは、サウジアラビア文学をクリエイティブな形式で、アラブ人にも世界各国の人々にもぜひ紹介したいと考えています」
2021年8月、サウジリサーチ&メディアグループの総合的な改革戦略の一環として、『マンガ・アラビア』誌が創刊した。
『マンガ・アラビア』誌の目的とは、急速に成長しているメディアおよび娯楽業界を前進させ、こうした業界を再定義していくことである。さらに、才能ある新たな人材を現地と地域全体に紹介し、こうした人材を現地でも地域全体でも支えていくことも目指されている。
『マンガ・アラビア』誌では既に、子どもと若者をターゲットに、アラビア語と日本語のコミックストリップを取り上げた2誌を発行している。
創刊以来、アラブ世界各地やアラブ世界の外からも、600万人を超える読者を集めている。