
ロンドン:ユービーアイソフトは5日、有名シリーズの最新作『アサシン クリード ミラージュ』をリリース。プレイヤーを9世紀のバグダッドの神秘的な風景へといざなう。
本作では、シリーズで初めて古典アラビア語でのフルローカライゼーションが実現したとBBCは伝えている。
これまでの作品は中東、ヨーロッパ、アフリカを舞台にしていたが、中心となるキャラクターの声は主に英語圏の俳優が担当していた。
プレイヤーは英語での音声やテキストも選択できるが、ユービーアイソフトはより 「本物の」アラブ体験に浸ることを推奨している。
ユービーアイソフトの中東・北アフリカ支社のモハメッド・アル・イマーム氏はBBCの取材に対し、ゲーム内で話されている言語は古典アラビア語であり、「1000年以上前から、学校や学会、ニュース、エンターテインメントで同じものが使用されている」と説明。
同氏は長年の問題を強調し、欧米メディアに登場するアラブ人キャラクターがしばしば「くだけたアラビア語」を話すように描かれることへの懸念を表明し、その言語を母国語としない人が外国語を誇張して話すことに例えた。
「イントネーションや発音に誤りが多く、何十年もの間、アラビア語を話す視聴者をうんざりさせてきた」と語った。
こうした流れを覆すため、ユービーアイソフトは「ゲーム内のアラビア語のセリフはすべて、アラビア語に堪能な人物が担当する」ことを義務付けた。
同氏は、『アサシン クリード ミラージュ』の歴史的設定を忠実に描くため、、ゲーム大手のユービーアイソフトが複数の歴史専門家と協力したことも語った。