
リヤド:ミスク・グローバル・フォーラムのセッションで、サウジアラビアが数十億ドル規模のゲーム・アニメ市場になったことが指摘された。
リヤドで開催中のこのフォーラムの2日目に行われた「アニメの相乗効果」と題するパネルディスカッションでは、サウジアラビアにおけるアニメ・eスポーツファンのコミュニティーの成長に光が当てられた。
ポリゴン・ピクチュアズの社長兼エグゼクティブプロデューサーである塩田周三氏、マンガプロダクションズのCEOであるイサム・ブカーリ氏、フランスのビデオゲーム会社ミクロイズの戦略的パートナーシップ担当上級副社長であるイヴ・ブレホー氏が登壇し、ダリヤ・アブアバ氏が司会を務めた。
このパネルで、マンガプロダクションズは最新ゲーム『グレンダイザー』をプレゼンし、講演者らはサウジアラビアにおけるアニメとゲームの成長を強調した。
ブカーリ氏は次のように語った。「サウジアラビアにはアニメ視聴者が1300万人、ゲーム愛好者が2350万人います。また、同国におけるビデオゲームの市場規模は10億ドルです」
「この市場はゲームとeスポーツで135億ドルに成長すると予想されています」
『グレンダイザー』はフランスのミクロイズとの提携で開発された。ブレホー氏は、中東・北アフリカ(MENA)地域におけるアニメへの関心の高さに驚いたと話した。
「市場を開拓しようとする時、本当に重要なのはお金でも地理でもなく商品です。商品がなければ何もできません」
同氏はまた、『グレンダイザー』に敵を組み込んだことの利点についても語った。
「なぜゲームにするのか?それはこのアニメのストーリーテリングが強力だったからです。『グレンダイザー』が素晴らしい点は、非常にこれを伝えているところです」
塩田氏によると、MENA地域の、特に1980年代と1990年代に育った人々は、「グレンダイザー」とそのメッセージを敬愛しているという。
同氏は、人々が物語に投資するためにはゲームやアニメの世界やキャラクターに夢中にならなければならないと話した。
また、ミスク・アカデミーとゲームシステムの今後のコラボレーションについて語った。
「コラボレーションは、各メディアの強みを理解し、その強みを生かすための鍵だと思います。そして、豊富なコンテンツがある今、その重要性はますます高まっていると考えています。特に動画配信の登場以降、そしてスマートフォンが主流メディアとなり人々がより短いコンテンツを楽しんでいる現在はそうです」