
ドバイ:ドバイのデジタルアート劇場(TODA)は4日の夜、宮崎駿監督作品の楽曲からなるピアノコンサートを開催し、スタジオジブリのファンを魔法の旅に連れ出した。
スーク・マディナ・ジュメイラにあるTODAは、デジタルアートの展示スペースであり、すべての壁面と天井に大型プロジェクションスクリーンが設置された没入型アートスペースを備える。
ピアノ楽曲を演奏したのは、20年以上の経験と数々の受賞歴をもつアルメニア人ピアニスト、ガヤネ・アスラニャンだ。「千と千尋の神隠し」、「魔女の宅急便」、「ハウルの動く城」などの人気映画の楽曲を演奏した。
5歳でピアノを始めたアスラニャンは、幼い頃からアニメのファンで、常にアニメのサウンドトラックにインスパイアされてきたという。
「私は映画を見て育ちました。10代の頃に『NARUTO-ナルト-』に出会い、アニメファンになりました」とアスラニャンはアラブニュース・ジャパンに語った。
「映画を見るのが好きなのは、主にサウンドトラックが素晴らしいからです。『千と千尋の神隠し』のサウンドトラックは本当に心に響きました」とアスラニャンは付け加えた。
コンサートでアスラニャンは、代表的なヒット曲をユニークなアレンジを加えて演奏した。彼女によれば、曲によってはオーケストラと一緒に演奏した方が良く、そのまま演奏しても面白くないし、聞き劣りがするという。
「いろいろなアレンジを加えています」とアスラニャンは言う。「自分だけのアレンジを加えるのが好きです。オリジナルのサウンドトラックにはないメロディーや小さなハーモニーの変化を加えることもあります。とはいえ、変え過ぎることはありません。ちゃんと同じ曲に聞こえます」
コンサートでは、360度スクリーンにスタジオジブリ映画のシーンが映し出された。
「私たちはいつも視覚効果を最大限に活用し、コンサートが興味深くユニークなものになるように心がけています」とTODAの元エグゼクティブプロデューサーであるニナ・アルチュニャンはアラブニュース・ジャパンに語った。
スタジオジブリのトリビュートショーの他に、アスラニャンはビデオゲームのサウンドトラックのコンサートも行った。そのコンサートでは、「ウィッチャー」や「原神」などのゲームの楽曲を演奏し、配信者がゲームを同時にプレイした。
「配信者がリアルタイムでプレイしながら(それをスクリーンに映し)、ピアニストが生演奏しました」とアルチュニャンは説明し、「とても晴らしかったです。次はもっといいものにしたいと思っています」と語った。
アスラニャンはアラブニュース・ジャパンの独占取材に対し、彼女のコンサートの様子が3月21日にストリーミングサービスで配信されることを明らかにした。