ダイアナ・ファラー

ドバイ：中東地域で暴力が続く中、ソーシャルメディア上のコメディアンたちは、世界の特定の地域が苦しんでいるという事実に敏感にありながら、自分たちの仕事を続けるのは簡単ではない。

アラブのトップ・コメディアンであるアブドゥラー・スベイ、サイフ・ザグムーリ、ユセフ・バタイネハレの3人は、人々を笑わせると同時にガザ戦争への関心を高めるというバランスを保つことついてアラブニュース・ジャパンに語った。

「コメディアンとして、日常生活や時事問題について話すことは重要です。戦争がなくても、経済や環境、交通といった重要なトピックについて話します」

「現在起きている戦争を無視することはできません。パレスチナ紛争についての意識を高める必要があります」と彼は付け加えた。

スベイは、この激動の時代、コメディに集中することが常にベストとは限らず、彼らのキャリアに影響を与えることもあると説明した。

7月6日にドバイで公演を行うサラセーとして知られるトリオは、それぞれアラブ世界各地にファンを持ち、ソーシャルメディア上で支持を得ている。

彼らは、ヨルダンで新米コメディアンとしてスタートした後、サラセー（Salaseh）ポッドキャストとともにグループを立ち上げた。

「スタンダップ・コメディのおかげで、私たちは一緒にやることを決め、ポッドキャストを始めるのにふさわしい相性があると発見しました」とザグムーリは語った。

彼らはそれぞれポッドキャストを始めるアイデアを持っていたが、2022年カタール・ワールドカップ開催中に集まり、一緒にポッドキャストを作ろうと決めたが、何から始めたらいいのかわからなかった。

「4シーズン目に入るこのポッドキャストを、アラブ世界の主要なコメディ・ポッドキャストにしたい」

それぞれのコメディアンは異なる人生を歩み、年齢も異なるが、3人は中東やその他の地域を回るツアーを計画しているところだ。

「ドバイ、ベイルート、イスタンブールではすでに数回公演を行いましたが、もちろんアラブ諸国を回るツアーを企画したいですね」と彼らは語った。

コメディアンたちは、自分たちのコメディアンとしての旅はまだ始まったばかりだが、評判とファンとのつながりを大きくするために懸命に努力していると説明した。

スタンダップ・ショーに関して言えば、トリオは観客とのつながりを築くことを楽しんでいる。

「観客とのつながりを得る最良の方法は、彼らのことを時間をかけて尋ね、彼らが誰で、何をしているのかを聞くことです」

「終演後、観客に感想を聞くのが好きなんです。ただ来て、笑って帰るだけではありません。私たちは、観客との会話を楽しみ、彼らの感想を聞きたいと思っています」

サラセー・スタンドアップ・コメディ・イン・ドバイは、UAEを拠点とするイベント会社Eventactixがプロデュースし、UAEの文化ハブArt For Allが提供する。

ファンがコメディとコミュニティを祝福し、喜びと笑いを体験する機会となっている。