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北朝鮮、弾道ミサイルを発射 ハリス米副大統領の訪韓前に

ソウルの駅で人々が、北朝鮮のミサイル実験の資料映像が入ったニュース番組を映すテレビ画面を見ている(2022年9月25日撮影)。(資料写真/AFP)
ソウルの駅で人々が、北朝鮮のミサイル実験の資料映像が入ったニュース番組を映すテレビ画面を見ている(2022年9月25日撮影)。(資料写真/AFP)
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25 Sep 2022 04:09:52 GMT9
25 Sep 2022 04:09:52 GMT9

北朝鮮は25日、同国の東海岸沖に向けて弾道ミサイルを発射した。この後、韓国軍と米軍による、空母を使う軍事演習が予定されており、カマラ・ハリス米副大統領の訪韓も控えている。

韓国軍によると、北朝鮮が発射したのは短距離弾道ミサイル1発。現地時間午前7時前に北平安北道の泰川郡付近から発射した。高度60キロをマッハ5の速度で600キロ(373マイル)飛行した。

「北朝鮮による弾道ミサイルの発射は、朝鮮半島と国際社会の平和と安全を脅かす重大な挑発行為だ」と韓国軍合同参謀本部は声明で発表した。

ミサイル発射後、合同参謀本部の金承謙議長と在韓米軍のポール・ル・カメラ司令官は現在の状況について話し合い、北朝鮮からのいかなる脅威や挑発にも応じる用意ができていることを再確認したと、その声明では補足されていた。

韓国国家安全保障会議は緊急会議を開いて対応策を協議し、今回のミサイル発射は明らかな国連安保理決議違反であり、不当な挑発行為だと非難した。

韓国の尹錫悦大統領は英国・米国・カナダを訪問した後、24日夜、ソウルに到着し、今回のミサイル発射について説明を受けた。韓国大統領府が発表した。

浜田靖一防衛相は、ミサイルの最高高度は50キロに達し、変則軌道で飛行した可能性があると推定していると述べた。浜田氏によると、ミサイルは日本の排他的経済水域外に落下し、船舶や航空交通の被害の報告はないという。

北朝鮮がここ数年実験を行った短距離弾道ミサイルの多くは、飛行中に操縦し、より低い、「押し下げられた」軌道で飛ぶことでミサイル防衛を回避するよう設計されている、と専門家は指摘している。

「巡航ミサイルの発射を含めると、今回で19回目。前例のないペースだ」と浜田氏は述べた。
「北朝鮮の行動は、我が国やアジア、国際社会の平和と安全を脅かすものだ。ウクライナへの侵略が発生している中で、このようなことをしていることは許されない」と同氏は述べ、「日本は北京の北朝鮮大使館を通じて抗議を行った」と付け加えた。

米インド太平洋軍は、ミサイル発射後に出した声明で、北朝鮮がミサイルを発射したことは認識しているとした上で、同盟国と緊密に協議していると説明するとともに、韓国と日本の防衛に関与することを再確認した。

「今回のミサイル発射は、米国の国民や領土、同盟国に直接的な脅威を与えるものではないと評価しているが、北朝鮮の違法な大量破壊兵器・弾道ミサイル計画による不安定化の影響を鮮明にした」

合同演習
今回ミサイルが発射されたのは、9月26~29日の4日間、韓国軍との合同演習に参加するため、米原子力空母ロナルド・レーガンが韓国に到着した後で、予定されているハリス氏の今週のソウル訪問の前だった。

北朝鮮が弾道ミサイルを発射するのは、1日で8発の短距離弾道ミサイルを発射した6月5日以来。それを受け、国連安保理決議違反だとして米国はさらなる制裁を求めた。

北朝鮮は国連決議を、自衛権や宇宙開発に対する国家主権を侵害するものだとして拒否し、これまでの米韓合同演習は敵対政策の証拠だと批判してきた。

合同演習はロシアと中国からも批判されている。両国は全当事者に対し、地域の緊張を高めるような措置を取らぬよう呼び掛けており、制裁の緩和を求めている。

北朝鮮が今年、2017年以来初めて、大陸間弾道ミサイルを含む、前例のない数のミサイル実験を行った後、米韓は、北朝鮮を抑止するために合同演習を強化し軍事力をさらに誇示すると発表した。

「防衛演習では北朝鮮のミサイル実験を防ぐことはできない」。そう述べたのは、ソウルの梨花女子大学で国際関係を専門にするレイフエリック・イーズリー教授だ。

「だが、米韓の安全保障協力は北朝鮮の攻撃を抑止し、北朝鮮の威圧に対抗するのに役立つ。そして同盟国は挑発されても同盟維持に必要な軍事訓練や軍事交流の実施をやめてはならない」と同氏は付け加えた。

このほか北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射実験を準備している可能性があると、韓国の聯合ニュースは24日、韓国軍の情報を引用して報じた。

ロイター

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