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日本の山村浩二監督がサウジアラビア映画祭のマスタークラスに専門知識をもたらす

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20 Apr 2025 12:04:02 GMT9
20 Apr 2025 12:04:02 GMT9

ジャスミン・バガー

ダーラン: 今週開催された第11回サウジアラビア映画祭に参加したアニメーション愛好家たちは、アカデミー賞にノミネートされた日本の山村浩二監督によるマスタークラスでもてなされた。

山村氏は土曜日に「Giving Shape to Invisible Light」と題したマスタークラスを行った。

サウジアラビア映画祭は通常、地元や地域の映画に焦点を当てるが、観客に世界の声に触れる機会も提供している。今年は、4月23日まで開催されるため、日本は特別な位置を占めている。

マスタークラスの参加者は、山村監督が自身の創作過程を説明し、いくつかの短編作品を紹介するのを見守った。

日本で最も成功したアニメーション作家の一人とされる山村氏は、わずか13歳で映画制作を始めた。6年の歳月と何千枚ものドローイングを経て、2002年に発表した10分の作品『頭山』は、アカデミー賞短編部門にノミネートされた。

ストーリーは、無駄を省くためにサクランボの実を食べていた男が、自分の頭からサクランボの木が生えてくるというものだ。彼の頭の上でピクニックをしたり泳いだりしようと見知らぬ人たちが集まってくる。

伝統的な落語のスタイルで語られるこの作品は、一人の声とまばらな楽器での音で構成され、古典的な語り口と現代的なテーマが融合している。ダークなユーモアの下には、孤立主義、環境破壊、支配の幻想に対する批判が隠されている。男が変化に抵抗しようとすればするほど、より多くの無秩序を招き、呪われた結末に至る。

山村氏は、作品の多くは150年以上前の伝統的な物語からインスピレーションを得ていると説明した。

彼の作品は、不条理と明快さの間を流動的に動き回り、しばしばカフカのような空間を占め、物語が完全に定着するまで見る者を飛び込むように促す。

マスタークラスの後、彼はモデレーターであるチューリヒ・アラブ映画祭のナウレス・ルイシ氏の質問に答え、観客も質疑応答に参加した。

日本語が堪能なサウジアラビア人のアブドゥルラフマン・アルカルザイーさんが通訳を務めた。

「アラビア文化にとても興味がある。サウジアラビアは初めてなので、スケッチしてみたい。風景が日本とは全く違うと思います」と、セッション後、山村氏アラブニュースに語った。

アラブニュースが、王国訪問に触発されて新しい作品を作る可能性はあるかと尋ねると、彼は躊躇なく答えた。

「たぶん、そうだすね。これは私にとって、とても特別で変わった経験です」と笑顔で締めくくった。

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