


アミン・アッバス・ドバイ
アラブ首長国連邦のマンガアーティストで、アサミの名でも知られるアスマ・アル・レメイティは、鉄腕アトム、ユニコ、グレンダイザーなど様々なアニメに触発され、書とマンガを描く道を歩み始めた。
彼女は2002年に伝統芸術とデジタルアートを修練することでイラストとデザインのスキルを高め始めた。絵を描くことは若い頃からの趣味だった。彼女の目標は、他のアーティストたちが上達し、コンフォートゾーンから抜け出すよう奨励することだ。
アル・レメイティは語る。「私が小さかった頃の80年代には、アラブ系チャンネルでアラビア語の吹き替えで日本のアニメを放送していました。私の最初の日本のアニメの思い出は鉄腕アトムやユニコ、そしてグレンダイザーや太陽の使者鉄人28号等の色々なメカ系アニメでした」
彼女はそれらの番組から多大なるインスピレーションを受け、6歳のときにそれらの絵を描き始めたと言う。
このアラブ首長国連邦のアーティストはアラブニュース・ジャパンに対し、マンガの短期コースのために東京を訪れたことは彼女が今までに経験した中で「最高の経験の一つ」であると語った。
「東京で一番好きなのは明治神宮です。そこはおとぎ話の一部のように見えて、息をのむような場所でした」と彼女は言う。
「日本の文化はとても刺激的です。東京に滞在中マンガのコースを受講していたとき、先生がとても時間に厳しい様子がとても好きでした。このことは私に自分の時間をより大切にすべきこと、時間をあって当然のように扱わないことを教えてくれました。時間は非常に大切です」と、彼女は付け加えた。
アル・レメイティは大学時代にマンガをつくる旅路に乗り出し、大学で才能の向上に取り組んだ。
「私が興味を持っているコンセプトはストーリーテリングです。芸術は自己表現の方法であり、私たちは読者に特定のアイデアや特定の感情を提供することができると信じていますし、それにより読者と別のレベルでつながり、コミュニケーションをとることが可能になると信じています」と、彼女は語った。
2005d年には、子供向け雑誌「アルアラビーヤ」で、子供の日常生活の中で意味を持った子供向けマンガを描いた。
アル・レメイティはこれまで自身のプロジェクトの中で様々な困難に直面したと言い、その一つは認知を獲得し、認められることだと語った。
「でも、ソーシャルメディアの存在で私たちアーティストは境界なくみんなとつながることができるようになりました。もう一つの課題は、アートをフルタイムの仕事にすることです。アートの収入はサステイナブルではないですから」と彼女は述べた。
彼女は2016年に、短編マンガ「ターニングポイント」でアブダビ音楽芸術財団(ADMAF)コミックアート賞を受賞した。
「これは私に起こった最高の出来事の一つであり、非常に感謝しています。このプロジェクトに取り組むことからとても洞察が得られ、経験を積むことができました。私はこれでアートの技能を向上させることができました。特に、ADMAFが私にマンガをもっと学ぶために日本に行く機会を与えてくれたので」と彼女は付け加えた。
アル・レメイティは現在、今年始めた新しいマンガのストーリーに取り組んでいると言った。
「印刷はせずにオンラインで公開します。近頃では、アプリケーションやソーシャルメディアを使用して容易にマンガを公開することができるようになりました。マンガがオンラインでうまくいったら、アーティストはその後で印刷すればよいのです」と、彼女はアラブニュース・ジャパンに語った。
アル・レメイティは2013年に美術教育者になることを選び、それ以来アートのワークショップの開催を続けてきた。彼女はルーヴルAD、HCT、そしてシェイハ・マナル・ビント・モハメッド・ビン・ラーシド・アル・マクトゥーム妃殿下文化事務所などの著名な場所でこれらのワークショップを行った。
また毎年、中東フィルム&コミコン、ゲームコン、アブダビ国際ブックフェアなど多くのアートコンベンションに参加している。彼女は独自の商品ラインを持っており、インターネットやアラブ首長国連邦の店で求めることができる。