

メキシコシティ:緑豊かなメキシコシティの公園で、コロニアル時代の噴水や屋台のそばで、イタリア・セゴビアのデザインはいつものように注目を浴びている。
白いレースと大きなリボンがついたピンクのフリルのドレス、メキシコの守護聖人グアダルーペの聖母が刻印された淡い黄色のショールを結んだハイスクールな雰囲気のタータンチェックのドレス、どれも派手な濃いメイクがアクセントになっている。
メキシコ系アメリカ人のチカーノカルチャーと日本の原宿スタイルを融合させたもので、鮮やかな色のアクセサリー、奇抜なメイク、凝ったヘアスタイルで有名な東京の街にちなんで名付けられた。
「スタイルをミキサーにかけた食べ物のようなもの」とセゴビアは彼女のデザインについて語った。
チカーノ・スタイルは、メキシコ系アメリカ人がアメリカで広めたもので、彼らは混血であったため、どちらの国にも居場所がないと感じていた、とセゴビアは言う。彼女はメキシコ系アメリカ人ではないが、アメリカには何人かの親戚がおり、その人たちに影響を受けて、現在のスタイルへの深い愛情を持つようになった。
インスタグラムで3万人近いフォロワーを持つセゴビアは、 、チカーノカルチャーになぞらえたオーバーサイズのシャツ、カーキ、つばの平らなキャップを、原宿のキャンディフロスのようなメルヘンチックなポップさと融合させている。メイクは、日本のゲイシャスタイルを模倣した、唇の周りのダークライニングとアイライナーかもしれない。
「セゴビアは、「ファッションやアートは、知識と尊敬の念があれば、いつでも試すことができる。
セゴビアの独特の美学は、日本のファンの目にも留まった。6月には、数ヶ月前にオンラインで知り合った3人の日本人E-Queens(エレクトロニック・ミュージック・ダンサーのサブカルチャー)のために特別な衣装を作った。
一行はメキシコシティで合流し、セゴビアの衣装に身を包んで写真撮影とストリートダンスを行った。
「彼女のテクスチャーの使い方が大好きです」と、マーヤ・ザ・ビーという名前で踊る日本のEクイーン、シレンデヴ・オユン・エルデネンは言う。
「人々が自由に実験し、恐れないように手助けする。それがすべてだ」とセゴビアは語った。
ロイター