大阪:ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)は木曜日、パンデミックにより先延ばしとなっていたその5億5000万ドルの、ゲーム制作会社の任天堂によるバーチャルの世界を飛び越えたマリオがテーマのアトラクションを大々的に公開する。
口ひげを蓄えた配管工が世界中その他のユニバーサルスタジオにもやってくる中、この大阪でのアトラクション追加はディズニーに対抗した「ミニオンズ」や「ジュラシックパーク」を含むUSJの目玉となるラインアップの強化となる。
ゲームクリエーター宮本茂氏のキノコ王国の現実世界版、「スーパーニンテンドーワールド」を訪れる来場者達が巨大なワープ用の土管を通じて入場すると、歯をガチガチと鳴らすピラニアプラントや、パンチできるハテナブロック、旗を掲げたマウント・ビーンポールに出迎えられる。
COVID-19のパンデミックにより、昨年の夏から公開が度々先送りとなった同アトラクションでは、来場者達はコインを集めて敵を倒すと園内アプリと連携してランク付けしてくれる、30ドルの「パワーアップバンド」を購入できる。
「マリオになれます、」とUSJマーケティング部門の部長を務める山本歩氏が、プレスプレビューで記者たちに伝えた。USJはコムキャストが所有している。
リストバンドはハリーポッターのアトラクションにあるインタラクティブな杖と、任天堂の接触型ゲーム機の伝統が活かされており、マリオの世代を超えた魅力を利用して何度も繰り返し来場してもらう目的だ。
「スーパーニンテンドーワールド」の新たな見どころには、拡張現実ヘッドセットを用いた乗り物の「マリオカート:クッパの挑戦状」や、幼い世代向けのより落ち着いた「ヨッシー・アドベンチャー」が含まれる。
同エリアの公開は、ファン層をより積極的に商業化することに消極的な任天堂に対し不満を抱く投資家達へ応えたものだ。モバイルゲームへの進出が停滞している一方で、京都に拠点を置く同社のゲーム機スイッチは、感染拡大の最中でも勝ち組だと証明された。
スーパーニンテンドーワールド公開前日の技術リハーサルに参加するべく、来場者達が長い行列を成した。USJは現在入場者数を抑えて営業しており、来場者達が同エリア内へ入場するには時間制のチケットが必要だ。
ロイター通信