アミーラ・アビド、リヤド

ショッピングモールのリヤドフロントで、コミックフェスタ「スタン・リー・スーパーコン」が開幕し、コミックファンたちに自己表現の場を提供している。

このフェスタは、アニメコンとスタン・リー・スーパーコンの2つに分けられていた。スーパーコンには、バットモービルから「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアン、さらに「ドクター・フー」のタイムマシン「ターディス」まであらゆるものが集まっており、まさにコミックマニアの夢が現実となる場所となっていた。

またこのフェスタでは、俳優やクリエイター、有名なアーティストなど、さまざまな著名人も一堂に会した。

マーベルコミックの「アイアンマン」や「ヘラクレス」を代表作に持つコミック作家のボブ・レイトン氏は、自身のブースで、対面に感激するファンたちにサインをした。

レイトン氏はアラブニュースに対し、次のように語ってくれた。「私は仕事のせいであまり多くを見てきていないので、サウジアラビアの観光を非常に楽しみにしています。旅をする時に私が興味を持つのは、過去に文化が栄えていた場所よりも、現在文化が栄えている場所の方です。サウジアラビアは開けてきつつある国であり、とても刺激的なので、特にそれがあてはまります。

この場所で、これほど多くのサウジアラビア人に出会えて非常に嬉しく思います。私に会いにきてくれたのですから。米国人はイスラム教国に対してとてもゆがんだ認識を持っていますが、私は同意できません。その国の人々に会えば、自分たちとよく似ているということがわかるからです」

レイトン氏は自身がコミックを好きになったいきさつを教えてくれた。その話は、コミックがどれほど便利な道具になりうるかが伝わるものだった。レイトン氏は、コミックを読むことによって字を読むことを学んだというのだ。

「絵で話は理解できたし、絵が子どもの私にふきだしの中の内容を知りたいと思わせてくれたため、4歳の頃には字を読み始めていました。4歳の子どもに字の読み方を教えることができるなら、コミックは多くの人に多くのことを教えることもできるということです。

私がコミック作家として達成できたことのひとつは、自分の作品がコミックを脱却し、世界的なものとなったことです。今では、世界のどこに行ってもコミックが普遍的なものになっているのを目にすることができます」

他の出席者には、1980年の映画「フラッシュ・ゴードン」で主役を演じて不評を呼んだサム・J・ジョーンズ氏もいた。

ジョーンズ氏は初めてサウジアラビアに来ることができて興奮していることと、サウジアラビア人の好意的な態度に深く感動していることを語ってくれた。

「サウジアラビアへの入国前からサウジアラビアの航空会社を利用しましたが、ロサンゼルスからすでに、私がチケットカウンターに着いたら誰もが笑顔で迎えてくれ、それは今にいたるまでずっと続いています。

ここではパネリストを務め、その後もサウジアラビアの人々に会いましたが、ここのファンたちはすばらしいです。リヤドに初めて来ることができて幸せです。コミックフェスタへの参加には慣れていますが、今回のサウジアラビアへの初訪問はすばらしく、できれば今後もまた訪れたいと思います」

「マイティ・ソー  バトルロイヤル」で人気のある悪役ヘラの衣装を身にまとい、見事なマントをなびかせながら人混みの中を歩いていたコスプレイヤーのメリンダ・ジーンは、スーパーコンに参加できたことに大変興奮していると語ってくれた。

「サウジアラビアを訪れるのはこれが初めてで、とても興奮しています。ここに来て、このイベントに出席できていることは、本当に夢のようです。週末の間はここにずっといて、コスプレイヤーになる方法や、コスプレに興味を持つヒントやコツを来場者に教えるつもりです」