

アラブニュース、ドバイ
彼女はサウジアラビアで初めてオリンピックレベルの大会に出場した女性騎手だ。ダルマ・マルハスが夢見ているのは自分の国で初めて競うことだ。
マルハスは2010年にシンガポールで開催された第1回ユース五輪で栄光を手に入れ、14~18歳のグループで銅メダルを獲得し、その当時の時点でオリンピックメダルを獲得したわずか3人目のサウジアラビアの選手となった。
しかし、マルハスが現在楽しみにしているのは、初めて母国で行われるディルイーヤ馬術大会でサウジアラビアの男女混合馬術チームに加わり、彼女のスポーツキャリアにおける新たな節目を迎えることだ。
「長い間夢見てきた機会です。母国で戦う初めての試合になるのでほんとうにわくわくしていています。世界中を訪れたことがあり、世界選手権にも参加しました。ほんとうにサウジアラビア以外のすべての所にいったことがあります」と彼女は語った。
歴史上有名なディルイーヤ郊外のアル・ドゥハミ・ファームで開催されるこの大会は、サウジ初のFEI公認競技会となり、2020東京オリンピックやワールドカップに出場する個人騎手としての参加資格へとつながるポイントが獲得できる。
12月12〜14日と19〜21日の6日間、大会には150人の騎手、150人のきゅう務員、50人の役員、300人の付き添いとトレーナー、250人のクラブメンバー、150人のクルーメンバーが参加する。およそ1500人の来場者が参加する予定で、国際的な料理に対応した15台のフードトラック、10店舗、ゲームおよび協会出展者によるサウジアラビアのおもてなしを目にすることになるだろう。
サウジアラビアの男女混合チームが自国で競争するのは初めてとなるが、彼らが競技で一緒に戦ったのは初めてではなく、その重要な転機となったのは10月に行われたモロッコ・ロイヤルツアー選手権だった。
「正直、すばらしかったです。これは、この国とビジョン2030で起きているあらゆることとともに進んでいます。大きく前進するための強力な後押しです」とマルハスは語った。
ディルイーヤ馬術大会は、フォーミュラE、トップクラスの男子テニス、世界ヘビー級タイトルマッチである『The Clash On The Dunes』などの象徴的なスポーツイベントが行われる壮大な一カ月であるディルイーヤシーズンの一環として行われる。
ユネスコの世界遺産に登録されている壮大なディルイーヤでは、地球上で最大の音楽アーティストたちによる演奏も行われる。
2012年ロンドンオリンピックで団体で銅メダルを獲得した馬術の英雄ラムジ・アル・ドゥハミ選手と、彼の妻でありパートナーのサラ・ババンが一緒に造り上げた特注の乗馬アリーナで大会を主催する。両者はDEF 2019でサウジの女性の馬術を強く後押しできると確信している。
「サウジアラビアでは現在、女性の馬術の分野が開かれていて、女性は男性のパートナーと見なされていて、国際的な大会で馬術の進歩を支援することができます。これは馬術というスポーツの発展に影響するのです」とアル・デュハミは述べた。
「女性が活躍できるのを楽しみにしています。私はずっと彼女たちを応援してきました。私たちの学校には馬に乗りたいという女子がたくさんいて、実は男子よりもやる気があるのです」とババンは語った。