
アミン・アッバス
アダルトスイム社およびクランチロール社が、『ブレードランナー2049』を基に制作されたアニメシリーズ、『ブレードランナー:ブラック・ロータス』の公式予告編を初公開した。同シリーズは2032年を舞台としており、馴染みのキャラクターもいくつか登場する。
このダークなSFアニメシリーズは、短編アニメ『ブレードランナー:ブラックアウト2022』の直後の世界を誰が動かしているのかを掘り下げている。この前となるオリジナル映画『ブレードランナー』(2019年設定)では、それはタイレル社、この後の続編『ブレードランナー2049』の世界ではウォレス社であった。映画とは違い、このシリーズでは追われる側の女性レプリカントや、人工的に作られた人造人間の視点で描かれる。
クランチロール社とアダルトスイム社がアルコン・エンターテインメント社と提携し、13話からなる今回のテレビアニメシリーズを制作する。またSola Digital Arts社で荒牧伸志氏と神山健治氏が全話を監督する。両氏はこれまでにも『ULTRAMAN』や『攻殻機動隊 SAC_2045』で共同監督を務めた経験がある。また、渡辺信一郎氏も今シリーズのクリエイティブ・プロデューサーを務める。
アルコン・エンターテインメント社のアンドリュー・コソーヴ氏、ブロデリック・ジョンソン氏、ローラ・ランカスター氏、アル・フランシス・クエンカ氏が、Sola Digital Arts社のジョセフ・チョウ氏と共に当プロジェクトのエグゼクティブプロデューサーを務め、アルコン社幹部のベン・ロバーツ氏が共同エグゼクティブプロデューサー、プロダクション・アイジー社の石川光久氏が制作アドバイザーを務める。
アダルトスイム社は、アジアを除く全世界での英語吹き替え版の配給権を有しており、米国ではToonami放送枠で配信する。また、クランチロール社が全世界でこのアニメを配信する。カナダでは、アダルトスイム社が今年秋に配信を開始する予定だ。
クランチロール社はこれまでにも、『ブレードランナー2049』初公開直前の2017年9月に、短編アニメ『ブレードランナー:ブラックアウト2022』を配信した。同短編アニメは、サイゲームズピクチャーズ社で渡辺氏が監督し、村瀬修功氏がキャラクターデザインと作画監督を務め、フライング・ロータス氏が音楽を担当した。
これらの作品の基となるリドリー・スコット監督、ハリソン・フォード主演のオリジナル映画は、フィリップ・K・ディックの小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』を原作としている。続編の『ブレードランナー2049』は2017年10月に公開された。