
アラブニュースジャパン
ジェッダ:映画を見に行くのが面倒くさい?心配ご無用...ジェッダでは、映画がこちらまでやってきてくれるのだ。そして、なんと映画に出演することもできるのだ。
紅海国際映画祭では、サウジアラビアの映画ファンに演技、監督、制作のノウハウを教育するコミュニティプログラムの一環として、映画の上映とマスタークラスを開始した。
このプログラムはジェッダの4つの地区で実施され、「ザ・ブック・オブ・サン」、「バグダッド・メッシ」、「ベカス」など、若年層にアピールできる作品を選んで、1日6回上映している。
また、このプログラムは単に映画を見るだけではない。王国中から集まった6人の監督と3人の俳優がマスタークラスを行い、生の観客の前でシーンを撮影する。その観客の中からは、エキストラやスタッフとして参加する人が選ばれる。
映画祭のアーティスティック・ディレクターであるエドゥアール・ワイントロップ氏は、「この映画祭の目的は、映画産業をあらゆる年齢層の人々にとって身近なものにすることであり、特に若いサウジアラビア人をターゲットにすることで、これまで映画産業でのキャリアを考えたことがなかった次世代の映画制作者に刺激を与えることです」と語った。
同氏は、「サウジアラビアには埋もれている才能が溢れており、地域の才能ある人材がその可能性を発揮できるようにすることが我々の優先事項です」と語った。
「私たちは、若者に成功するためのツールを提供し、その才能を育てることで、若者を教育し、力づけ、興味を持たせる活動の一環として映画産業をジェッダの街に持ってきたのです」
「紅海国際映画祭は、映画祭での活動やコラボレーション、コンペティションだけでなく、地域に浸透するプログラムによって次世代に影響を残すためにも、サウジアラビアや世界のパイオニアとなることを目指しています」
この新たなプログラムは、「シネマ・アル・ハラ」(直訳すると、路地や車線)と呼ばれ、10月30日まで開催される。