



アミン・アッバス
ドバイ:サンダの名で知られるフランスの2D・3Dアニメーター、アレクサンドル・ゴメス氏はさまざまなアニメプロジェクトに携わり、日本とフランスのアニメーションスタイルの違いを強調してきた。
アラブニュース日本版の独占取材に応じたゴメス氏は、影響を受けたアニメと漫画について語った。「『ドラゴンボール』、『DRAGON QUEST ダイの大冒険』、そしていくつもの『少年ジャンプ』のアニメを見て育ちました」
ゴメス氏は20歳のときにアニメーターの活動を始め、その1年後から日本のアニメの仕事をするようになった。
「日本ではまず『動画マン』といって、中割りの担当になります。原画マンの描いた絵をととのえ、中割りを描くことを学びます。絵コンテの読み書きも覚えなければなりません」
ゴメス氏はアラブニュース日本版に対し、最初はなかなかペースがつかめなかった、と語った。
「日本人動画マンは1日に平均30枚から40枚の絵を描き、1カ月間に30カットから40カット程度を作成します。スタジオで人生を終えたくなければ、速度を上げなければならないことはすぐに分かりました」と彼は話した。
また、ゴメス氏はフランスと日本のアニメーションスタイルの違いに気付いた。ヨーロッパにおけるキャラクターデザインは一般的にラフに短時間で済ませるが、日本のデザインはよりリアルだという。
ゴメス氏が初めて来日したのは、ポケモンのアニメシリーズ制作で知られるOLMスタジオで最初のインターンをしたときだった。
現在は東映アニメーションに勤務している。「原画マンとして腕を磨き続けたい。いつかアニメ監督になりたいです」と抱負を語った。