• サウジアラビアが主導したアラブ15カ国による共同作業が栄誉につながった
• サウジアラビア主導でアラブ15カ国が協力した結果、人類の無形文化遺産の代表的な一覧表への掲載が実現した

アラブニュース

リヤド：サウジアラビアが主導し、アラブ教育文化学術機構の監督のもと15のアラブ諸国が協力してきた取り組みが実り、「アラビア書道：知識、技術、実践」が正式にユネスコの人類の無形文化遺産の代表的な一覧表に登録された。

宗教的なテキストに使われていることの重要性に加え、書道は歴史を通してアラビア語が進歩する上で極めて重要な役割を果たしてきた。アラビア書道は、何世紀もの間、アラブ人に誇りと帰属意識が生じる過程で、アラブ文化、習慣、宗教的価値観の伝達と普及に貢献した。

書道は、アーティストやデザイナーが絵画や彫刻、「カリグラフィティ」と呼ばれるグラフィティなど、さまざまなメディアに取り入れるなど、今もなお高い人気を誇っている。

サウジアラビアを訪れると、アル・ウラーのユネスコ世界遺産やナジュラーン近くのビルヒマなどの史跡で初期のアラビア文字で書かれた古代の碑文を見ることができる。

アラブと国民のアイデンティティの象徴であるアラビア書道は、サウジの歴史の骨組みに深く織り込まれている。この文化的重要性をたたえて文化省は2020年と2021年を「アラビア書道の年」に指定した。

ユネスコの発表を受けてサウジの文化大臣であるバデル・ビン・アブドゥラー・ビン・ファルハーン王子がコメントを出した。「アラビア書道の登録を歓迎します。これは、サウジアラビアが本物のアラビア文化の一側面を大切に守ってきた結果です」

「2020年から2021年にかけて文化省は『アラビア書道の年』の実施を通してこの重要な芸術を保存しようと活動してきました。それによってアラビア書道と技術の世界的な中心地としてのサウジアラビアの地位がさらに強固になりました」

アラビア書道のユネスコのリスト登録は、この芸術をたたえた1年にふさわしい締めくくりである。サウジアラビアとつながりのある文化財がまたひとつリストに加わった。他には、アル・アルダー　アル・ナジイ（中央地域の伝統舞踊）、アル・カット　アル・アシリ（南部地域の女性たちが作った内壁装飾の形態）、アルメズマール（西部地域の群舞）、アラビアコーヒー、ナツメヤシ、鷹狩、マジュリス（地域の出来事や問題について話し合うために共同体のメンバーが集まる場）が既に登録されている。

「アラビア書道の年」の期間中に始まった取り組みには、リヤド国立博物館で開かれた画期的な展覧会などがある。会場ではアラビア語の起源、書道の発展、そして書道と現代デザイン、人工知能の関係に注目した展示が行われた。

文化省は、サウジアラビア国営航空会社のサウディアと提携し、航空機2機にこのイニシアチブを訴求する特別な塗装を施した。