






ダイアナ·ファラー
ドバイ:水曜日、ドバイ万博のステージでAndroid Opera®︎『MIRROR』が初演され、ロボット·アンドロイドのパフォーマーが交響曲をオーケストラ演奏するユニークなパフォーマンスを観客に披露した。
万博日本館の協賛の下、アンドロイドのパフォーマーであるオルタ3が、渋谷慶一郎氏のピアノとコンピューター、1200年の歴史を持つ仏教音楽「声明」の演奏家である藤原栄善氏率いる僧侶たち、45名のNSOシンフォニー·オーケストラに囲まれた。
オルタ3は、高野山の仏教音楽の声部である南山進流声明に合わせて、AIが生成したテキストを歌った。
アラブニュース·ジャパンの独占インタビューに応じた渋谷氏は、Android Opera®︎『MIRROR』のワールドプレミアにドバイ万博を選んだのは、同イベントの強い「未来感」が理由であると話した。
「UAEとその国民は未来を重視しています。私も特にAndroidに関して未来にフォーカスしているので、とてもマッチしていると思います」と日本の音楽家は語った。
同氏は、パフォーマンスには1200年の歴史を持つ仏教のお経を含む演奏が含まれている、と説明した。AndroidのAIが生成した歌詞と、この2つのメロディーの組み合わせに、渋谷氏は魅了されたという。
「このミックスは私にとって、とてもエキサイティングなものです」と同氏は、アラブニュース·ジャパンに話す。「パフォーマンスの主なメッセージは、世界平和と幸福です」
渋谷氏は、世界が厳しい状況にある昨今、広く世界平和に焦点を当てたメッセージにしたいと述べており、演奏中には背景の大スクリーンには世界の調和に関する字幕が表示される。
この日本人作曲家は、2008年に妻を亡くしたときに空しさを感じ、人間ではないオペラを創り始めたという。
「この感覚をオペラで表現したいと思いました」と渋谷氏は話す。「私のアイデアは、人間がいないが、オペラ形式、というものでした」
彼は、悲しみについて多くの本を読み、単純にその空虚な感覚を芸術を通して伝えたかったのだと説明した。渋谷氏は、中身は空っぽだが、心や動きを与えられたオルタ3を制作した。
次のプロジェクトは、3年後の2025年の大阪万博に予定されていると渋谷氏は話す。渋谷氏はアラブニュース·ジャパンに、アンドロイドのパフォーマー3体が一緒にオペラをオーケストラ演奏するパフォーマンスを予定していると語った。