
Lama Al-Hamawi
リヤド:サウジアラビア観光・国家遺産委員会が率いるサウジアラビアとフランスの考古学者のグループは、リヤド南方の空白地帯砂漠にあるアル・ファウ遺跡で、古代人類の集落に関する新たな発見をした。
新石器時代の集落跡は、大規模な地盤調査作業、考古学的なプローブ分布、レーザースキャン、地中レーダーなどを駆使して発見された。
考古学者らは写真撮影、ドローンによる地形測量、地球物理探査、光検出なども駆使して歴史的な発見をした。
最も重要な発見のひとつは、トゥワイク山地の端にある石造りの神殿と祭壇の一部の遺跡である。この神殿は、アル・ファウの住民が礼拝の場として使用していたものであった。
遺跡全体で2,807基の墓が点在し、埋葬された時代によって6つのグループに分類されている。
また、アル・ファウの古代の神である「カール」に宛てたものなど、岩に刻まれた宗教的な碑文も発見されている。
こうした発見により、古代都市アル・ファウの宗教的慣習について、より深い考察と理解がもたらされた。
また、重点的な調査作業とリモートセンシング画像により、古代都市住民の農作物の成長や 食糧確保につながったと考古学者らによって推測されている農地も複数発見された。
また、4つの巨大な建物の基礎も発見された。この発見により、灌漑システムが同定され、灌漑システムには住民が農業用水を貯めるために掘った何百もの地下貯水池があることが判明した。
また、トゥワイク山の端では、狩猟、移動、戦闘などの日常生活を描いた岩絵が見つかっている。
発見されたのは、ワディ・アド・ダワシルから南へ100kmの、ワディ・アド・ダワシルとナジュラーンを結ぶ現代の道路上である。
アル・ファウ遺跡の発掘と現地調査は、サウジアラビアの考古学者アブドゥルラフマン・アル・アンサーリ博士を中心とするキングサウード大学の取り組みによって始まり、過去40年間続けられてきた。
住宅地、市場、寺院、墓などの発見があり、その詳細は全7巻にまとめられて出版された。
同委員会は、サウジアラビアの歴史の普及と保存を願い、サウジアラビア国内の文化遺産の発見と保護に取り組んでいる。