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日本の北野武監督が「奇妙な」武将叙事詩で帰ってくる

映画『首』の北野武監督、キャストの中村獅童、加瀬亮、西島秀俊、大森南朋がカンヌプレミアでポーズを披露。 (ロイター)
映画『首』の北野武監督、キャストの中村獅童、加瀬亮、西島秀俊、大森南朋がカンヌプレミアでポーズを披露。 (ロイター)
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25 May 2023 03:05:07 GMT9
25 May 2023 03:05:07 GMT9

カンヌ(フランス):カルト的な人気を誇る日本の映画監督、北野武氏が10年以上ぶりに復帰し、新作をカンヌで初公開した。武将間の愛によって中断された、血なまぐさい権力の探求を描いた作品である。

カンヌ国際映画祭のコンペティション部門外で上映された「首」は、黒澤明監督の名作「七人の侍」を彷彿とさせる封建時代の日本を描いた壮大な物語である。

北野監督の前作『アウトレイジ』から13年が経つが、76歳の北野監督は仕事に事欠かない。 日本では、コメディアンおよびテレビ司会者として最もよく知られているが、優れた作家および画家でもある。

海外では俳優兼監督として主に受賞歴のある映画で知られ、2000年の「バトル・ロワイヤル」に主演した。

彼は今週、16世紀を舞台に日本の統一を目指す武将を描いた、彼の最後の長編映画となる得る作品を携えてコート・ダジュールに帰ってきた。

ストーリーでは、配下の武将の一人が謀反を起こすと、他の武将達は自分たちの名誉を得るために捜索に乗り出す。

しかし、武将同士の恋愛にも意外な焦点が当てられている。

北野氏はAFPに対し、「日本の歴史映画では男性同性愛の問題が取り上げられることはめったにない」が、「当時はそれが一般的だった」と語った。

予算は約1100万ドルで日本の基準からすると高額で、北野作品としてはこれまでで最高額となる。

最初から、斬首と血の噴出に満ちた大戦闘シーンである。1997年ヴェネツィアの金獅子賞を受賞した『HANA-BI』のようなヤクザまたは日本のマフィアを描いた暴力的な映画で知られる監督としては、珍しいことではない。

名誉規範や内部権力闘争にもかかわらず、北野氏はヤクザとの比較を拒否する。

「二つの時代に使われる『暴力』という言葉は、意味は全く異なる」と彼は言う。

北野監督は30年前、監督キャリアの初期に『首』のあらすじを書いた。

しかしこのプロジェクトは、彼が同名の小説を出版した2019年に初めて実現した。

北野監督は彼自身が憧れるヒーローの一人である黒沢と比較されることを恐れたのだろうか。

「黒澤映画の戦闘シーンに影響されるのを避けるために、戦闘シーンは見ないようにしていた」と彼は認めた。

AFP

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