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濱口監督作品に銀獅子賞=「悪は存在しない」―ベネチア映画祭

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10 Sep 2023 02:09:56 GMT9
10 Sep 2023 02:09:56 GMT9

【ベネチア時事】イタリアで開催されていた第80回ベネチア国際映画祭で最終日の9日夜(日本時間10日未明)、授賞式が行われ、コンペティション部門で濱口竜介監督(44)の「悪は存在しない」が、最高賞の金獅子賞に次ぐ銀獅子賞(審査員大賞)に輝いた。

濱口監督は2021年のベルリン、カンヌに続く今回の受賞で、世界三大映画祭のすべてで賞を得る快挙を達成した。22年には「ドライブ・マイ・カー」で米アカデミー賞の国際長編映画賞も獲得している。過去には黒澤明監督が、世界三大映画祭とアカデミー賞の受賞を果たしている。

 金獅子賞にはヨルゴス・ランティモス監督の英国映画「哀れなるものたち」が選ばれた。 

 「悪は存在しない」は、「ドライブ―」で音楽を担当した石橋英子さんとの共同企画で、濱口監督が物語を構想し、脚本を書き下ろした。父と幼い娘が暮らす自然豊かな村に、東京から持ち込まれた観光開発計画が広げる波紋を、説明を排した詩情豊かな映像で描く。日本では来年公開予定。

 授賞式で、主演の大美賀均さん(34)と壇上に上がった濱口監督は、石橋さんらの名前を挙げながら「(スタッフやキャストと)一緒にここまで来られてうれしく思う。こんな素晴らしい賞を頂けた」と喜びを語った。

 一方、斬新な作品を集めたオリゾンティ部門に出品された塚本晋也監督(63)の「ほかげ」は受賞を逃した。

JIJI Press

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