リヤド:ジャナドリヤのガザル厩舎(きゅうしゃ)で、フェンシング選手であり、アーティストであるサルワ·アブルジャダイエル氏が、1965年までさかのぼるサウジアラビアの競馬産業について語った。
「ロイヤルアスコットや、隣国UAEのドバイ·ワールドカップのことはよく知られています」と彼女は「ザ·メイマン·ショー」で語った。「サウジカップは、サウジアラビアのリーダーシップが、大規模なレベルで世界と戦える競馬を持っているということを、世界に示すことが目的なのです」と彼女は述べた。
サウジアラビアのジョッキークラブでコミュニケーションのスペシャリストとして働くアブルジャダイエル氏は、若い才能が馬術界に参入するのを支援し、その多様なキャリアの機会を紹介することに専念している。「馬術は巨大な産業です。人々は馬主になることも、調教師になることも、騎手になることもできます。これらの要素の中で働くこともできるし、サウジアラビアの乗馬機関やジョッキークラブで働くこともできるのです」
アブルジャダイエル氏は、自由な時間に絵画や芸術作品を制作することで、馬術界への興味を表現している。「絵を描くことを選んだ理由は、言葉では言い表せないことや、この世を去るまでに表現したいことがあるからです。私たちの寿命はとても短いものです。私は一日の終わりに何かを創作し、足跡を残すという事実が好きです」と彼女は語った。
彼女の作品のひとつに、イタリアの天文学者にちなんでガリレオと名付けた馬が描かれた絵画がある。アブルジャダイエル氏は、この馬と天文学者の間に感じたつながりを説明した。彼女はその感情をイメージとして表現するために絵画に目を向け、これは「ストーリーテリング」の一形態だと説明した。
彼女は次のように語った。「アートは贅沢なものです。それはピラミッドの最後の要素です。私は本質的にはアーティストですが、まだ私の時間を見つけていません」
彼女は演劇にも情熱を注いでいる。サウジアラビアに劇場が存在しなかった時代、アブルジャダイエル氏はボストンのエマーソン大学で美術と演劇を学んだ。彼女はまた、英国のSOAS(ロンドン大学東洋アフリカ研究学院)で美術史と考古学の修士号も取得している。
しかし彼女は、自分の目標が現在のサウジアラビアのエコシステムと合致していないことを自覚している。「現実的には、サウジアラビアはまだ始まったばかりです。私の考えていることは、ここには合いません」。これが、彼女が現在主に馬術とフェンシングの業界に焦点を当てている理由である。
アブルジャダイエル氏がフェンシングの大会に参加するようになったのは、わずか1年前のことだ。フェンシングは精神的な敏捷性を重視し、年齢制限のない包括性が特徴のスポーツだと彼女は言う。彼女は、このスポーツにはエペ、サーブル、フォイルの3つの種目があると説明した。彼女が関わっているのはエペのカテゴリーだ。「エペでは、相手の体全体がターゲットになります。フォイルは上半身だけで、サーブルでは剣で斬る動きが加わります」と彼女は言った。
アブルジャダイエル氏は王国のフェンシングの将来を楽観視しており、サウジ·フェンシング連盟のアーメド·アル·サバーン会長の、このスポーツの人気を高める重要な貢献を称賛している。「スポーツが発展するのは、そのスポーツに携わる人々がそのスポーツに関心を持ち、そのスポーツを向上させたいと願うときだと思います」と彼女は語った。
アブルジャダイエル氏は、彼女が取り組む様々な活動に共通するのは、現実から離れるための息抜きであると語った。「私がやっていることにはパターンがあります。ひとつのことから別のことへと逃れていくのです」と彼女は言った。
彼女は、仕事と生活のバランスを取るためには、規律を守り、外の世界から切り離す能力が不可欠だと示唆した。このような資質があるからこと、彼女は多様な仕事をこなすことができるのだろう。