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OPEC、2024年の石油需要は伸びるとの見通しを据え置き

来年の需要の伸びに関するOPECの予測は、国際エネルギー機関(IEA)などの予測と比べて一貫して強気だ。Shutterstock
来年の需要の伸びに関するOPECの予測は、国際エネルギー機関(IEA)などの予測と比べて一貫して強気だ。Shutterstock
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15 Oct 2023 01:10:07 GMT9
15 Oct 2023 01:10:07 GMT9

ロンドン:ロイターによれば、石油輸出国機構(OPEC)は12日、2023年と2024年の世界の石油需要は比較的力強く伸びるとの見通しを据え置いた。理由は世界経済が今年に入って現時点までは回復基調にあることと、中国の需要のさらなる伸びが見込めることだという。

OPECは月次報告で、世界の石油需要の伸びについて、2023年は日量244万バレル、2024年は日量225万バレルになるとの見通しを示した。

どちらの数字も先月の月次報告から変化はなかった。

中国では2023年、新型コロナウイルス感染症によるロックダウンが解除されたこともあって石油需要が伸びている。来年の需要の伸びに関するOPECの予測は、国際エネルギー機関(IEA)などの予測と比べて一貫して強気だ。

「2024年、中国(経済)の改善が続く中で世界経済は堅調な伸びを示し、それが石油消費をさらに押し上げると予想される」とOPECは月次報告で述べている。

OPEC加盟国と非加盟の産油国で構成されるOPECプラスは、石油価格を下支えするために2022年以降、供給量に上限を設けている。

月次報告ではまた、世界の一部地域では年内および来年の需要が経済情勢などの悪影響を受ける可能性があると指摘。そのため、現在の四半期と2024年の第1四半期の世界の需要は低めに予測したという。

「今後については、暖房用の石油需要による通常の季節的な増加にも関わらず、経済協力開発機構(OECD)や欧州などの地域での目下の不安定要因や今後の経済の動向が、2023年の残りの期間と2024年における石油需要に影響を与えると思われる」と、OPECはOECD諸国について述べた。

月次報告では、OPECプラスの協調減産にもかかわらずOPEC加盟国の9月の産油量が増加したことについて、ナイジェリアやサウジアラビア、クウェートでの生産増が影響したと指摘した。

ロイター

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