
「ジャパンモビリティショー」(旧東京モーターショー)が26日に開幕するのを前に、トヨタ自動車は21日、電気自動車(EV)を中心に搭載する基本ソフト(OS)「アリーン」など知能化技術を出展すると発表した。この分野で先行する米テスラや中国・比亜迪(BYD)に対抗する。
トヨタは、静岡県裾野市に建設中の実証都市「ウーブン・シティ」を手がける子会社や米国の拠点でソフトを開発しており、2025年から先進運転支援システム(ADAS)などを提供する。機能をさらに拡充させ、26年に投入するレクサスブランドの次世代EVへの搭載を進める。
アリーンは「人々とクルマと社会システムをつなぐ」が開発コンセプトで、走行中の情報などを利用して車の利便性向上を目指す。例えば、道路状況やドライバーの好みによって、スポーツカーなどジャンルが異なる車の運転感覚や乗り心地に切り替えることができるようになるという。
知能化分野では、センサーなどによって、車内から周囲のレストランなどを指さすと施設を特定し、音声でメニューや予約などができるシステムも開発している。
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