
ハノイ: 西村康稔経済産業相は3日、訪問先のハノイのホテルで、ベトナムのグエン・ホン・ジエン商工相と会談し、サプライチェーン(供給網)の強化を含めた両国間の協力で意見を交わした。経産相は、供給網やグリーン経済などでの新たなルール作りを目指す米国主導の「インド太平洋経済枠組み(IPEF)」の協議に言及。早期の合意に向けて、「(ベトナムとの)協力を加速したい」と呼び掛けた。
日本とベトナムは、今月中旬に米国で開かれるアジア太平洋協力会議(APEC)の一連の会議に参加する。関係国はその機会にIPEFの関連会合を開く見通しで、米国は具体的な成果を打ち出すことを目指している。
日本は環太平洋連携協定(TPP)交渉などでベトナムとも連携し、合意形成に貢献した。ジエン商工相はこの日の会談で、IPEF協議などで日本と協力する姿勢を示した。会談では、両国が供給網の強化に関する作業部会を設置することで合意。今後、具体的な協力を模索することになった。
時事通信