岸田文雄首相が、7月に中東のサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールの3カ国歴訪を検討していることが13日、分かった。複数の政府関係者が明らかにした。各国首脳と原油価格の安定化について協議し、液化天然ガス(LNG)の安定供給への協力も呼び掛けるとみられる。
20カ国・地域(G20)メンバーのサウジアラビアでは、9月にインドで開かれるG20首脳会議に向けた連携を確認。UAEとは先月、中東諸国で初めて防衛装備品・技術移転協定に署名しており、安全保障協力の推進について意見を交わす。
林芳正外相は13日の記者会見で、中東各国との関係について「伝統的なエネルギー分野のみならず、クリーンエネルギーなど幅広い分野を含む関係構築に努めている」と述べた。首相は昨年8月にUAE、カタールへの訪問を予定していたが、自身の新型コロナウイルス感染で見送った。
時事通信