
東京:任天堂は8日、プレゼンテーションの中で、発売から時間が経ったゲーム機「Nintendo Switch」の稼働を維持・拡大するとした。京都に本社を同社は、市場が後継機のタイミングを議論する中でもヒット作を量産し続けている。
同社の発表によると、40年近い歴史を持つ横スクロールゲームシリーズの完全新作としては約11年ぶりとなる『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は、10月20日の発売から2週間で430万本を売り上げた。
これは、『スーパーマリオ』関連タイトルとして過去最高の販売ペースだという。1億3000万台を超えるSwitchのインストールベースと、口ひげを生やした配管工が主人公の大ヒットアニメ映画による関心を生かした結果だとしている。
任天堂の古川俊太郎社長は経営方針説明会で、「Switchは2024年3月で8年目を迎えるが、これまでのプラットフォームのライフサイクルに囚われることなく、今後も新作タイトルの展開を続けていく」と述べた。
このコメントは、任天堂が4月に始まった会計年度の最初の6ヶ月間で684万台のSwitchを販売し、前年同期をわずかに上回ったと報告した翌日に発表された。
任天堂によると、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のような大ヒットタイトルに後押しされ、Switchのファーストパーティーゲームの売上は2020年以外のどの年よりも好調だった。
任天堂は8日の発表で、『スーパーマリオ』の生みの親である宮本茂氏が『ゼルダ』シリーズの実写映画化を手がけることも明らかにした。
来年発売予定のゲームには、『マリオvs.ドンキーコング』や『ルイージマンション2 HD』などがある。
ジェフリーズのアナリスト、アトゥル・ゴヤル氏は顧客メモの中で、家庭用/携帯用ハイブリッド機「Switch」の後継機の発売時期について、任天堂のハードとソフトの売れ行き次第だとしたうえで、3月か10月になる可能性があるとしている。
「売れ行きが好調なほど、Switch 2の発売は遅くなる」と同氏は書いている。
ロイター