
リヤド:サウジアラビアは、ある特別な会議において、アフリカ諸国との間で20億SR(サウジアラビアリアル)(5億3300万ドル)相当の協定に調印し、アフリカ大陸との結びつきを大幅に強化した。
この協定はエネルギー、道路および保健分野にわたり、サウジアラビア開発基金を通じて資金提供がなされる。
リヤドで開催されたサウジ・アラブ・アフリカ経済会議では、この他に複数の覚書が交わされ、南アフリカからサウジアラビアへの赤身肉の輸入禁止が解除された。
サウジアラビアが主導した取引だけでなく、域内のさまざまな開発基金、イスラム開発銀行、石油輸出国機構で構成されるアラブ調整グループ(the Arab Coordination Group)も、アフリカ開発支援のため2030年までに500億ドルを拠出することを約束した。
さらに、今後さらなる展開が待ち受けているという新事実も明らかとなった。サウジアラビアのハーリド・アル・ファーレフ投資大臣は、同国の公的投資基金(PIF)がアフリカ大陸での取引を検討していることを明らかにした。
彼は、「PIFはアフリカに大きな関心を寄せており、やがてアフリカへの投資意向について画期的な発表をすると思います」と述べ、さらに1月に発表されたマアデンとPIFの合弁事業が「アフリカの重要な鉱物に投資する」予定であると付言した。
アル・ファーレフ投資大臣は、すでにサウジアラビアがアフリカで展開している750億ドルの投資について、さらなる貿易と経済支援の可能性の大きさを考慮すれば、「表面をひっかいたに過ぎません」と述べた。
マアデンの最高経営責任者であるロバート・ウィルト氏は、同大臣の考え方に賛同し、同社は探鉱に「真剣」であり、45カ所を積極的に調査中であって、1月に予定されている次回のフューチャー・ミネラルズ・フォーラムで報告する予定であると述べた。
この会議には、金融分野、貿易分野、政府部門の代表が集まり、サウジアラビアとアフリカの関係改善について議論した。
サウジアラビアのムハンマド・アル・ジャダーン財務大臣は、多くの協定が調印されたことの重要性を称揚して次のように述べた。「サウジアラビアとアフリカ諸国との協力関係は強固であり、常に成長を続けています」
「エネルギー、教育、農業など多くの分野において、サウジアラビアは、アフリカを強力な投資先でありパートナーであると考えています」
アル・ジャダーン財務大臣はまた、国際会議におけるアフリカ諸国の発言力を強化するため、国際通貨基金(IMF)の理事会にアフリカの席を追加するよう求めた。
アラブ調整グループによる拠出金を発表したISDBのムハンマド・アル・ジャセル議長は次のように述べた。「アフリカの将来性、そのダイナミックな社会、そして元気な若者たちに対する我々の信念は揺るぎません」
フォーラムの傍ら、アラブニュースの取材に応じたOPEC基金のアブルハミッド・アル・カリファ事務局長は、「もちろん、これはパートナーの皆様の支援によるものですが、サウジアラビアはこの類の取り組みを成功させるために必要な財源を提供しています」と付け加えた。
OPEC基金はフォーラムの場を活用して、ルワンダとの間で同国の給水プロジェクトを拡大するための融資契約と、ベナンとの間で職業訓練校開発のための融資契約に調印した。