調査会社インテージ(東京)は25日、年末年始の過ごし方についてのアンケート結果を発表した。それによると、平均予算は前年調査より28%多い4万5235円。「帰省」の増加が主因だ。一方、物価高や円安が行動に「影響する」との回答も多く、物価高などが予算を押し上げた側面もありそうだ。
年末年始の予定では、「実家への帰省」が2.5ポイント上昇の18.5%。特に20~50代男性、40~50代女性で伸びが大きく、インテージは「コロナ禍に伴う行動制限がなくなったことで、高齢の親に久しぶりに会いに行くケースが多いのではないか」とみている。
半面、「海外旅行」は0.7%と前年(0.6%)とほぼ同水準で、「物価高や円安で意欲は回復していない」(インテージ)という。国内旅行も「1泊以上」が8.3%(前年7.6%)、「日帰り」が4.0%(同3.6%)と微増にとどまった。
物価高や円安で予算を減らしたり行動を控えたりといった影響を受けるのは、「日常の料理や食材の費用」(62.7%)、「おせち料理の注文や年末年始の食材の費用」(51.3%)などで過半を占めた。
調査は11月24~27日、15~79歳の男女5000人を対象にインターネットを通じて実施した。
時事通信