
リヤド:サウジアラビアは、2023年の中東・北アフリカ(MENA)地域におけるベンチャーキャピタル(VC)の資金調達額でトップの座をつかみ、画期的な成功を収めた。
国営サウジ通信がMENAを拠点とするベンチャーのデータプラットフォーム「マグニット」のデータを引用して報じたところによると、同成果はビジョン2030の目標に沿った経済・金融分野における同国の躍進を強調するものである。
2023年には、サウジアラビアはMENA地域のVC資金調達総額の52%を確保し、2022年の31%から大幅に増加した。
同期間に地域の新興企業に投じられた資金は前年比で33%増加。
サウジ・ベンチャーキャピタル(SVC)のNabeel Koshak CEO兼取締役は、この成功は、ビジョン2030プログラムの下で開始された数々の政府のイニシアチブと、投資に資する立法・規制環境の進化によるものであると述べた。
民間部門と革新的な起業家の積極的な参加も、この前進に極めて重要な役割を果たした。
Koshak氏は、SVCがサウジアラビアのVCエコシステムの発展に大きく貢献していることに誇りを示した。
同氏は、サウジアラビアの順位が2018年の4位から2023年にはトップになったと指摘。注目すべきは、2023年に地域の新興企業に投入される資金が、2018年と比較して21倍に増加したことである。
SVCの戦略は、個人投資家を刺激して新興企業や中小企業を支援し、急速かつ大幅な成長を促すことにある。
2018年に設立されたSVCは、国家開発基金傘下の中小企業(SME)銀行の子会社として運営されている。
SVCの使命は、プレシードから新規株式公開前の段階まで、新興企業やSMEの資金調達を活性化し持続させることで、ファンドへの投資や中小ベンチャー企業への共同投資を含む。
同社は、ベンチャーキャピタル、未公開株式、ベンチャーデット、プライベートデットファンドを含む43の民間資本を支援し、700以上の企業をサポート、20億ドルの資産を運用している。