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アラムコCEO、石油市場のひっ迫を予測、紅海のリスクも指摘

ナーセル氏は2024年の石油需要を日量1億400万バレルと見ており、これはおよそ150万バレル/日の増加を意味する。ロイター
ナーセル氏は2024年の石油需要を日量1億400万バレルと見ており、これはおよそ150万バレル/日の増加を意味する。ロイター
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17 Jan 2024 11:01:31 GMT9
17 Jan 2024 11:01:31 GMT9

ダボス:世界の石油市場は、短期的には紅海の混乱に対処できると思われるが、フーシ派による船舶への攻撃が長期化すれば、航海の長期化によるタンカー不足と供給の遅れにつながると、サウジ石油大手アラムコのCEOはロイターに語った。

アミン・ナーセルCEOは、過去2年間に消費者が4億バレルの在庫を使い果たしたため、石油輸出国機構(OPEC)の予備容量が需要増に対応する追加供給の主な供給源となり、石油市場はひっ迫するであろうとの見通しを示した。

紅海でのフーシ派による船舶への攻撃により、多くの企業がアフリカ周辺への貨物の迂回を余儀なくされている。親イランのフーシ派は、イスラエルがガザで続けている戦争の間、パレスチナ人と連帯して行動しているという。

「短期的なものであれば、タンカーは利用できるかもしれない…。だが、それが長期的なものであれば、問題となる可能性がある」と、ナーセルCEOはスイスのスキーリゾートであるダボスで今週開催された世界経済フォーラムのかたわらでインタビューに答えた。「より多くのタンカーが必要となり、より長旅を強いられることになる」

アジアからヨーロッパへの最速ルートであり、世界の海運の約12%が通過するスエズ運河につながる紅海では、コンテナ船が一時停止したり、迂回したりしている。

南アフリカの喜望峰を回る代替ルートでは、旅程が10~14日延びる。

アラムコは、フーシ派が攻撃を開始するイエメン近郊のバブ・エル・マンデブ海峡を、東部の石油施設と西海岸を結ぶパイプラインで迂回し、スエズ運河への迅速なアクセスを可能にすることができる、とナーセル氏。

ナーセル氏は、石油製品の中にはアフリカを航行しなければならないものもあるとし、サウジアラビアとイエメンの和平交渉の結果、フーシ派が再びアラムコの施設を攻撃することはないだろうと付け加えた。

予備容量

ナーセル氏は2024年の石油需要を日量1億400万バレルと見ており、260万バレル/日の増加を見た2023年に続いて、これはおよそ150万バレル/日の増加を意味する。

需要の伸びと在庫の少なさが相まって、市場はさらにひっ迫するだろう、と同氏は付け加えた。

ナーセル氏は、消費者が過去2年間で4億バレルの海洋および内陸埋蔵量を枯渇させたため、世界の在庫は5年平均の下限まで縮小していると述べた。

「今使える唯一のカードは、世界で約3.5%の予備容量。そして、需要が高まるにつれて、追加供給がない限り、その予備容量は失われることになる」

ナーセル氏は、化石燃料の消費が先進国から豊かになった発展途上国へと移行しており、石油需要がいつピークに達するか、あるいは停滞するかは予測できないと述べた。

「中国では順調な成長が見られ、需要も非常に健全」と同氏。

アラムコは中国の製油所に原油供給契約を結んで投資しており、液体を化学製品に転換することに重点を置いて、さらなる投資を交渉中である。

「完全に統合された製油所は世界でも多くない。中国にはその機会があり、化学製品の需要も伸びると予想されるため、魅力的な市場」とナーセル氏。

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