Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • ビジネス
  • ダボス会議では、「高金利が長期的に続く」との見通し、企業CEOは金利と格闘

ダボス会議では、「高金利が長期的に続く」との見通し、企業CEOは金利と格闘

世界経済フォーラムがスイスのダボスで開催された。(WEF)
世界経済フォーラムがスイスのダボスで開催された。(WEF)
Short Url:
21 Jan 2024 03:01:55 GMT9
21 Jan 2024 03:01:55 GMT9

ダボス:ロイター通信によると、今週ダボス会議に出席したビジネス・リーダーや投資家たちは、市場が今年の大規模な利下げを予想しているにもかかわらず、「長期的に高い」借入コストに備えていると語った。

1兆ドルの資産を運用するグローバル投資運用会社Nuveenのホセ・ミナヤCEOは、市場は中央銀行による利下げ幅を「過大評価している可能性が高い」として、投資家は異なる環境に備える必要があると述べた。

「これからの10年間は、これまでの10年間よりも運用益が低くなる可能性が高い。この20年近くインフレは起きていない」と、ロイター・グローバル・マーケッツ・フォーラムで語った。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、2022年3月以降計525ベーシス・ポイントの利上げを行ってきたが、金利を引き下げるための目標値である2%にインフレ率が持続的に戻るかどうかを見極めている。

アリックスパートナーズのサイモン・フリークリーCEOは、世界中の企業経営者が「最善を望みつつも、最悪の事態に備えている」と述べた。各企業の取締役会は高金利が長引く場合の計画を立てる一方で、少なくとも今年の終わりごろには金利が下がるという期待も抱いている。

フリークリー氏によれば、取締役会の議論においては、以前考えられていたよりも増加する金利コストに対処しなければならないこと、しかも計画や予算の範囲内でそれに対応しなければならないことが話題に上っているという。

ノルウェー銀行投資部門のニコライ・タンゲンCEOは、「金利はなかなか下がらないだろう。その理由の一部は、各国の中央銀行が利上げに時間をかけたことにある」と述べた。

資産総額1.5兆ドルの世界最大の政府系投資ファンドを率いるタンゲン氏は、1970年代の持続的なハイパーインフレを引き合いに出し、「70年代のような状況には誰も戻りたくないだろう」と語った。

米国の金利先物市場では、FRBが現在目標としている5.25%から5.50%の範囲から、年末の政策金利は3.88%程度になると予想されており、3月に利下げが始まると考えられている。

ゴールドマン・サックスのチーフ・エコノミスト兼グローバル投資調査部長であるヤン・ハツィウス氏は、2024年にアメリカで5回の利下げが行われると予想しており、「3月は利下げ開始のタイミングとして非常に現実的だ」と話す。

とはいえ、米中央銀行が市場の予測ほど急速に利下げを行うとは思えないという声もある。

「私の個人的見解では、FRBが今年利下げを行わない可能性は50%以上ある」とミナヤ氏は語った。

バークレイズCEOのC・S・ヴェンカタクリシュナン氏はダボスで、年内の米利下げは「1回あるかないか」だろうと述べた。

「急に方向転換が行われるとは思っていない。1、2年前に我々が自問していたことを振り返れば、それは現在自問していることとは全く違うものだと思う」と、同氏はダボスで開かれたウォール・ストリート・ジャーナルのイベントで語った。

ロイター

特に人気
オススメ

return to top

<