
リヤド:デジタル協力機構におけるサウジ主導の新たな取り組みによって、生成AIの研究は加速するだろう。
この取り組みは、加盟国全体で生成AIの研究をサポートし、ポリシーの改善および規定・適用を行い、生成AIの倫理に対する意識を高め、この分野における能力強化を支援することを目指す。
ジェネレーティブAIとも呼ばれる生成AIでは、ユーザーはプロンプトを入力することで、テキスト、画像、ビデオ、その他メディアといったコンテンツを新たに作成することができる。コーセラのレポートでは、生成AIはオンライン上にすでに存在するドキュメントや生成物を「学習」し、それらに基づいてトレーニングされたものであると概説されている。
生成AIは追加のデータを学習し続けることで進化し、大規模なラベルなしデータセットで構築されたAIモデルとアルゴリズム上で動作する。
これらデータセットは、人間が独自に行動したり作成したりするのと同じ方法で結果を予測できるようにAIをトレーニングする。
「デジタル協力機構加盟国向けの万人のための生成AIイニシアチブ(Generative Artificial Intelligence for All Initiative for Member States of the Digital Cooperation Organization)」と題されたこの取り組みは、デジタル協力機構第3回総会の際に、サウジアラビアのアブドゥラー・アルスワハ通信情報技術大臣によって立ち上げられた。
サウジ通信社(SPA)によると、同大臣は、カタール、パキスタン、モロッコをはじめとする16加盟国の当局者、さらにはパートナーやオブザーバーの高官代表団とともにこのプロジェクトを開始した。
この取り組みは、サウジ・データAI庁が主導する人工知能研究倫理国際センター(International Center for Artificial Intelligence Research and Ethic、通称ICAIRE)が監督を行う。
SPAによると、この取り組みは、デジタル包摂性の強化とデジタルの隆盛に焦点を当てた同組織の使命に対する王国の継続的な支持に整合したものであるという。
さらに、国家の包括的利益のために技術変革を促進し、生成AIを支援するという、サウジアラビアの献身的な姿勢を浮き彫りにする取り組みである。