ナディン・ハッサン

リヤド：サウジアラビア資本市場フォーラムは、国外に進出して次回は香港で開催し、中国の資本市場との関係を強化する予定だ。

5月9日にこの港湾都市で資本市場フォーラム―CONNECT香港を開催することは、サウジ・タダウル・グループのハーリド・アル・フッサン最高経営責任者（CEO）がリヤド・フォーラムでの炉辺談話で発表した。

アル・フッサン氏は次のように語った。「5月9日に香港取引所と共同で、初めてサウジアラビアの国境を越えて資本市場フォーラムを開催することを発表でき、大変嬉しく思います。我々がCMFコネクトと呼んでいる枠組みで、香港で資本市場フォーラムを実施する予定です」

「本イベントは、サウジアラビア資本市場を世界と統合するのに役立ちます。今回は、サウジアラビア国外で開催する最初のステップであり、将来的にはフォーラムの付加価値にもなるでしょう」

このフォーラムは、国境を越えた投資を促進し、協力関係を醸成することを目的としており、主要な金融関係者や意思決定者を招いて、一連の戦略的な議論やネットワーキングの場を提供する。

また、初のアジア開催では、経済成長に貢献し、グローバルな金融市場の統合を強化し、ビジョン2030の金融セクター開発プログラムに沿って、サウジ資本市場と不可欠なハブとの相互接続性をさらに高めるとみられている。

また、アル・フッサン氏は、サウジアラビアの国家や経済の改革を可能にすること、同社の地位と顧客へのサービス内容を強化すること、追加的な商品を提供すること、という3つの主要な動機を挙げて、対象顧客を広げるためにサービスを多様化した理由についても説明した。

彼はさらに、鉱物やその他のイニシアティブなど、様々な経済セクターが、ニーズに応えるために商品市場を必要としていることを詳しく説明した。

「今日、これらセクターのほとんどは国際市場を利用して参考にしています。我が社は、サウジ国内でこれを可能にする機会を得たと考えています」とアル・フッサン氏は述べた。

さらに、「第二に、多様化を目的として、我が社の立ち位置を強化し、顧客へのサービスを強化したいのです」とも語った。

アル・フッサン氏はこう続けた。「第三に、上場企業として、さらに多様な商品を提供し、事業内容を成長させることで、ビジネスを成長させたいと考えています。これは、我が社が注力している事業部門の一つなのです」。

さらに、サウジアラビアの金融システムにおける適格外国人投資家登録が大幅な増加をみせたことを強調した。2017年時点では、QFI登録はわずか50件だった。

「現在、サウジアラビアの取引所やサウジアラビアの企業において、実際におよそ850億ドルのポジションを保有する3700件以上のQFIがシステムに登録されています」。

また、「サウジアラビア全体を宣伝するというメリットもあります。政府はここ数年の間に700を超える規制やビジネスの改革を行ったと思いますが、これらはすべて、経済の開放、市場の開放、我が国への投資の促進に重点を置いています」と語った。

アル・フッサン氏は続けて語った。「私たちは二つの面で改革を続けています。一つは、市場や投資家へ提供できるものを継続して多様化すること。二つ目は、プロモーションと開示の努力を続けることです」