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石油化学業界は女性にとって機会の宝庫、SABIC幹部が語る

リヤドで開催されたヒューマン・ケイパビリティ・イニシアティブで講演する、サウジ基礎産業公社で企業人材担当エグゼクティブバイスプレジデント」を務めるファイサル・アルスワイレム氏。Shutterstock
リヤドで開催されたヒューマン・ケイパビリティ・イニシアティブで講演する、サウジ基礎産業公社で企業人材担当エグゼクティブバイスプレジデント」を務めるファイサル・アルスワイレム氏。Shutterstock
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29 Feb 2024 01:02:18 GMT9
29 Feb 2024 01:02:18 GMT9
  • このセクターの労働者の女性比率は25%に過ぎない

ニルマル・ナラヤナン

リヤド:サウジアラビアの石油化学セクターの労働者に占める女性の割合は25%に過ぎず、女性たちはこの業界のチャンスにもっと目を向けてほしいと、業界幹部は語った。

2月28日にリヤドで開催されたヒューマン・ケイパビリティ・イニシアティブの会合で、サウジ基礎産業公社(SABIC)の企業人材担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるファイサル・アルスワイレム氏は、王国の石油化学業界において過去3年間に女性労働者が大幅に増加したと述べた。

「石油化学業界を例にとると、過去20年間で女性の参入が劇的に進みました。それでも、業界の労働力の女性比率を見ると、まだ約25%に過ぎません。つまり、まだまだ成長の余地があるのです」と、アルスワイレム氏は語った。

同氏はさらに、「製造業セクターでは、女性の採用が過去3年間に93%増加しました。いまでは6万3000人の女性たちが王国各地の工場で働いています」と述べた。

アルスワイレム氏はさらに、サウジアラビアがビジョン2030で掲げた女性労働力に関する目標をすでに上回っていることを指摘した。

「まずビジョン2030を開いて、そして活況を呈する今の労働市場における女性の参入率と見比べると、設定された基準目標は22.8%でしたが、現時点の数字は34.5%です」と、アルスワイレム氏は説明した。

彼はさらに、SABICは若い社員の育成やスキル向上のための体系的な研修プログラムを提供する、先駆的な企業のひとつだと語った。

「SABICは石油化学業界において国内トップであるだけでなく、開発、雇用創出、学習、GDPへの貢献といった点でも、サウジアラビアにおけるチャンピオンなのです」と、彼は述べた。

またアルスワイレム氏は、「サウジアラビアの優秀な若い人材のためのSABICの奨学金プログラムは、今では男女ちょうど半々に配分されています」と補足した。

同じパネルディスカッションのなかで、ケニアのフローレンス・ボア労働・社会保障相は、ケニアの若者たちが国際市場で職を得られるよう育成体制を整えていると語った。

「現在わが国は労働移住に力を入れています。というのも、労働移住を強化することで、わが国は仕送りの形で外貨を得られるのです」と、ボア氏は述べた。

彼女はさらに、「ケニアの労働環境は多くの変化を迎えています。わが国にはインフォーマルな市場とフォーマルな市場の両方があり、インフォーマルセクターはフォーマルセクターよりも急速に成長しています。そのため、今ではケニアのほとんどの人々が、ますます国際市場での職の獲得に目を向けるようになっているのです」と述べた。

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