
日銀のマイナス金利政策終了に伴う利回り上昇を予想する中、外国人投資家は先週、日本債券から資金を引き揚げ、3週間続いた買い越し記録を更新した。
財務省が発表したデータによると、外国人投資家は先週、3兆8900億円(256億9000万ドル)相当の長期債を売却した。
しかし日本の短期債は、前週に1兆1600億円の売り越しを記録した後、今週は4945億円の売り越しとなった。
日本銀行は先週マイナス金利政策を終了したが、中央銀行が債券市場で買い入れたおかげで、10年物国債利回りはこの1週間で約4.3bp低下した。
しかし中央銀行は、最終的には国債購入を縮小すると述べた。
日銀が追加利上げを加速させるのではないかという市場の思惑のなか、一部のアナリストは、日本が新年度を迎える来週以降、日本の利回りは上昇すると予想している。
一方、国内株式市場は、前週の6,742億2,000万円の資金流出後、先週は約397億8,000万円の海外からの資金流入があった。
先週の日経平均とTOPIXは5%以上上昇し、それぞれ41,087.75と2,820.45の史上最高値を記録した。
海外投資家は先週、960億8000万円の現物株を購入したが、563億円のデリバティブ契約を売却した。
一方日本の投資家は、1週間前に約8,188億円の売り越しだった長期外債に、先週は7,623億円の買いを入れた。しかし、短期債からは1,541億円を引き揚げた。
国内投資家はまた、2月23日以来の週間純購入で、約819億円の外国株式を確保した。(ドル=151.4000円)
ロイター