
リヤド:王国のムハンマド・ビン・アブドゥラー・アル・ジャダーン財務相が北京で高官と会談したことから、サウジアラビアの民間プロジェクトへの中国の参加が増加する見通しだ。
National Center for Privatization(NCP )& PPPの会長でもあるアル・ジャダーン財務相は、中国工商銀(ICBC)との協力の下、中国企業の幹部との円卓会議を主導し、パートナーシップの機会について話し合った。
サウジ通信によると、同財務相は冒頭のあいさつで、2国間の関係の深さを強調し、多様な分野にわたる信頼と継続的な協力関係を強調した。
同財務相は、NCPが設立以来、これまでに8つの主要分野で60件以上の民営化・提携契約を締結しており、その資本投資総額は100億ドルを超えていることを明らかにした。
また、アル・ジャダーン氏は、PPPプロジェクトの実施を促進することを目的とした民営化法や補完的な法的枠組みの採択など、エコシステムを強化するためのNCPの積極的な施策を強調した。
会議では、参加者がインフラ部門におけるPPP(パブリック・プライベート・パートナーシップ)の可能性を強調し、企業や投資家がさまざまな分野でこうした取り組みに参加するための道筋を示した。特に建設、交通、水管理、空港開発に焦点が当てられた。
会議の終わりに大臣は、中国の投資家や企業に民営化やパートナーシップの機会を紹介するNCPの取り組みを強化するICBCの役割を称賛した。
NCPのウェブサイトによると、NCPは、サウジ・ビジョン2030の実現に向けた主要な優先事項である民営化プログラムを促進する上で重要な役割を果たしている。
同センターは、規制の立案、枠組みの確立、民営化のための政府資産やサービスの準備を支援している。さらに、民営化パイプラインを開発し、民間セクターの関与による改善の可能性がある分野や政府資産・サービスを提案している。
2023年、NCPは民営化とPPPのパイプラインを発表し、17部門にわたる200の承認プロジェクトを紹介した。このイニシアティブは、2030年までに国内総生産に対する民間セクターの貢献度を40%から65%に引き上げることを目指すビジョン2030の目的に沿ったものであった。
同年の時点で、パイプラインには500億ドル以上の投資が含まれており、さらに300のプロジェクトが評価中である