
トヨタ自動車は27日、新型コロナウイルスの感染拡大から生産規模を縮小していた中国・天津市の完成車工場について、従業員の安全確保や部品調達にめどが付いたとして、30日に通常操業へ戻すことを明らかにした。これにより、トヨタは新型ウイルス流行の震源地となった中国の完成車工場全4カ所で従来の稼働体制を回復する。
新型ウイルスの影響でトヨタの中国4工場は一時、全て停止したが、既に3工場が通常操業を回復していた。天津工場の年間生産能力は約50万台。主力車「カローラ」や高級車「クラウン」などを生産している。
一方、トヨタは南アフリカにある工場の稼働を26日から4月16日まで停止するほか、パキスタンの工場を24日から当面止めるなど、新型コロナの感染状況で地域的に稼働のばらつきが出ている。
JIJI Press