
リヤド:Joint Organizations Data Initiative(JODI)の分析によると、サウジアラビアの4月の原油生産量は日量1万3000バレル増の899万バレルに達した。
同データによると、同月の輸出は増加にもかかわらず減少し、3月と比べ44万5,000B/D減の600万バレルとなった。
王国による原油の直接燃焼(大幅な精製工程を経ずに原油を使用する)は、4月に前月比9万3,000B/D増加し、前年同月比11%増となった。
王国の原油輸出が減少し、生産量がわずかに増加したのは、OPEC+として知られる石油輸出国機構とその同盟国の加盟国が採用した自主的な減産のためである。
サウジアラビアは3月、当初2023年7月に実施した100万B/Dの減産を2024年末まで延長すると発表した。
今月初め、王国のアブドルアジーズ・ビン・サルマンエネルギー相は、サウジアラビアは2025年から2027年にかけて石油生産能力を増強し、2028年には1,230万B/Dの生産レベルに戻すと述べた。
「2025年には増産する。2026年と2027年にはさらに増産する。そして、2028年には1,230万B/Dの生産量に戻る」とエネルギー相は述べた。
JODIデータによると、アジア最大級の原油消費国であるインドの4月の石油総需要は、3月に比べ15万6,000B/D減少した。
同様に、製品輸出も8万5,000B/D減少した。
一方、インド全体の原油輸入量は51万B/D増加し、前年同月比8.1%増となった。
今月初め、OPECは、中国、インド、中東、中南米などの市場の成長に牽引され、2024年には世界の石油需要が225万B/D増加すると発表した。
6月6日、サンクトペテルブルクで開催された国際経済フォーラムで、OPECのハイサム・アル・ガイス事務局長は、世界は今後数年間、石油需要の継続的な伸びを目の当たりにするだろうと述べた。
「昨年のOPECの石油需要見通しは最高だった。そして、OPECの予測を批判する人々は皆、一年を通してその数字を調整し続けた」とアル・ガイス事務局長は述べた。
しかし、国際エネルギー機関(IEA)は、2024年には100万B/Dの伸びがあるとしながらも、世界がエネルギー転換の道を歩み続けるにつれて、石油需要の伸びは鈍化すると予測している。