
リヤド:紅海でイランと同盟を結ぶフーシ派の攻撃を避けるため、一部の荷主が代替ルートに切り替えたため、スエズ運河の年間収入は最新会計年度にほぼ4分の1減少した。
エジプト運河当局の責任者であるオサマ・ラビエ氏は木曜日、2023-24会計年度の収益は前年の94億ドルから72億ドルに減少したと述べた。
11月以来、フーシ派はイスラエルと戦うパレスチナ過激派組織ハマスへの支持を示すため、紅海とインド洋で商業船を攻撃している。
ラビエ氏によると、運河を利用する船舶数は前年の25,911隻から2023-24年には20,148隻に減少した。
スエズ運河はエジプトにとって重要な外貨獲得源であり、当局は2015年の拡張工事を含め、近年その収入を増やそうとしている。
スエズ運河は世界貿易にとって不可欠であり、石油やガスなどの物品の大部分を扱っている。その通行料とサービスはエジプトの収入にとって極めて重要であり、インフラ、雇用、経済の安定を支えている。
ヨーロッパとアジアを結ぶ最短の航路であるスエズ運河は、世界の船舶輸送量の約15%を占めている。
エジプト内閣が5月に発表した声明によると、スエズ運河経済圏は2023年7月から2024年4月までに32億ドル相当の144のプロジェクトを確保し、2022年7月から2023年5月までに記録された49億ドルから減少した。
これは、国際通貨基金が3月のブログで報告したように、2024年の最初の2ヶ月間にスエズ運河の貿易が前年比で50%減少し、パナマ運河経由の貿易が32%減少したために起こった。
当時、スエズ運河経済区総局のワリード・ガマル・エルディン局長は、工業地帯と港湾における144のプロジェクトのうち、67が最終承認を受け、77が初期承認を受けたことを明らかにした。
また、これらのプロジェクトが完成し操業が開始されれば、直接・間接に25,000人以上の雇用機会が創出されると付け加えた。
さらに同局長は、工業地帯内の投資プロジェクトの実施率は77%に達し、港湾のそれは71%に達したことを明らかにした。
ロイター