
東京:新日本製鉄は中国の宝山鋼鉄との合弁を解消し、中国での鉄鋼生産能力を70%削減すると、火曜日の日経産業新聞が報じた。
新日鉄は、主要顧客である日本の自動車メーカーが中国の電気自動車メーカーとの厳しい競争に直面しているため、米国とインドでの事業拡大に目を向けることにしたという。
新日鉄は、世界最大の鉄鋼メーカーである国有企業、中国宝鋼集団の子会社である宝山鋼鉄との協力関係を、約2年前から解消することを検討していた、と日経新聞は伝えている。宝山鋼鉄と新日鉄の20年契約は今夏に切れることになっており、延長されることはないだろう、と日経は付け加えた。
宝山鋼鉄は新日鉄の合弁会社株を買い取る予定で、その買収額は数億ドルになると推定されると日経は述べている。
合弁解消後も、新日鉄は中国宝鋼集団の武漢鋼鉄との合弁事業により、中国で年間約100万トンの生産能力を持つことになる、と日経は述べている。
新日鉄と宝山鋼鉄は、ロイターのコメント要請に直ちに回答しなかった。
日経の報道によれば、この決定は新日鉄のU.S.S.スチールへの入札とは無関係であり、新日鉄の中国における資産をめぐって米国が監視の目を向けているという。
新日鉄は先週、マイク・ポンペオ元米国務長官をU.S.スチール買収のために雇ったと発表した。地元メディアの報道によると、ポンペオ氏は今週来日する予定だという。
ロイター