
リヤド:サウジ石油大手ラービグ精製石油化学会社(ペトロ・ラービグ)は、製油所アップグレード計画の一環として、大株主2社から10億ドルの負債を免除された。
タダウルの声明によると、サウジアラビアのアラムコと日本の住友化学は、それぞれ5億ドルの株主リボルビングローン(RSL)と関連手数料を免除することに合意した。
RSLとは、一定期間内に何度でも引き出し・返済が可能な株主からの融資のことで、通常、事業の支援、プロジェクトの資金調達、短期的なキャッシュフロー需要に対応するために使用される。
今回の債権放棄は、ペトロ・ラービグの収益性、バランスシート、流動性の向上を目的とした、より広範な再建戦略の一環である。
この動きは、アラムコによる下流事業の拡大計画や、住友化学による汎用化学品から特殊化学品への移行計画と一致している。
アラムコは8月初め、住友化学からペトロ・ラービグの株式22.5%を7億200万ドルで追加取得すると発表した。この買収は1株あたりSR7で行われ、アラムコは約60%の株式を保有する大株主となり、住友化学の株式は15%に減少する見込みである。
提出書類によると、これらの契約は関連者間取引であり、アラムコと住友化学はそれぞれペトロ・ラービグの37.5%を所有している。債務免除は同社の財務状況にプラスの影響を与えると予想されており、詳細は今後の発表で明らかにされる。
最初の買収発表の際、住友化学はペトロ・ラービグへの再投資を表明し、アラムコは住友化学の7億200万ドルに匹敵する追加資金を約束した。資金を合わせると14億ドルに達する。さらに、両社はそれぞれ7億5,000万ドルの段階的融資免除に合意し、ペトロ・ラービグの負債は15億ドル削減されることになる。