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石油市場の混乱が続く中、トランプが米国石油業界の救済を公約

BPインドタンクフィールドの石油貯蔵タンク。世界的な供給過剰、需要の減少、および貯蔵スペース不足が、世界の原油市場における火曜のさらなる混乱を引き起こした。(AP)
BPインドタンクフィールドの石油貯蔵タンク。世界的な供給過剰、需要の減少、および貯蔵スペース不足が、世界の原油市場における火曜のさらなる混乱を引き起こした。(AP)
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22 Apr 2020 03:04:48 GMT9
22 Apr 2020 03:04:48 GMT9

フランク・ケイン

ドバイ: ドナルド・トランプ米大統領が火曜、米国石油業界の救済を公約した。また、世界中の原油市場でコロナウイルスの影響が続く中、OPEC生産諸国は危機に関する「バーチャル」会合を開催した。

OPECのリーダーたちが今後の道筋について計画を立てようとしている中、サウジアラビアは安定を取り戻すためにあらゆる努力を尽くすことを誓った。「王国は引き続き石油市場の状況を注意深く監視する。OPEC+やその他の生産国と協力してあらゆる追加的な措置を行う準備ができている」と、広報担当者は述べた。

石油市場は月曜の米国市場の「全滅」を受け、またしても記録を更新する相場下落に苦しんだ。中東の指標となるブレント原油は過去20年で最安となる1バレル17.50ドルまで下落した後、約24ドルまで値を戻している。

米国の標準品であるWTIは月曜に5月物がマイナス40ドルで取引され、市場に痛めつけられたが、プラスの価格まで値を戻し、1バレル10ドルをわずかに超えた。しかし米国の生産者には困ったことに、WTIの6月物は43%安の1バレル11.50ドルまで下落した。

サウジの石油業界の情報筋は、わずか1週間ほど前に歴史的な減産を決定したOPECがさらなる減産を話し合うかもしれないという示唆を軽視した。しかし減産は予定されていた5月よりも早く実施される可能性がある。

OPEC+で合意された減産に対する重要なパートナーであるロシアは、火曜の会合に参加しなかった。エネルギー相のアレクサンドル・ノヴァクは、米国の石油価格の下落を「劇的に表現する必要はない」と述べている。

トランプは、WTIの劇的な暴落により破産の脅威にさらされている米国の石油会社を米国政府が支援する可能性があると話した。「米国の偉大な石油・ガス業界を決して潰しはしない」と、トランプは述べた。

「エネルギー担当大臣と財務担当大臣に対し、それらの重要度の高い企業や雇用を今後もずっと守るために利用可能な基金の創設計画を策定するように依頼した」

当月物の満期と貯蔵場所の不足がきっかけとなった月曜のWTIの暴落について、エネルギー専門家たちはまだじっくりと考えている最中だ。

「マイナス価格まで達した月曜のWTIの下落を、満期前最終日における先物市場の特異な行動として片付ける人もいるかもしれない」と、コンサル会社HISマークイットで副社長兼石油市場部門トップを務めるジム・バークハルトは述べる。「しかし、この安値まで価格が下がったという事実は、結局のところ容赦のない市場の力を反映したものです。1つの限月が満期を迎えても、市場の力は消えません」

COVID-19パンデミックの影響下にある経済大国諸国がロックダウンを行ったため、先月は世界の石油需要の約30%が消滅した。

サウジのあるエネルギー当局関係者は、スーパータンカーの「船団」が来月の受け渡し用に5,000万バレルの原油を積んで米国に向かい航行中との報告を軽く受け流した。王国は今月までのところ、テキサスのモティーバ製油所を含む米国向けの原油を比較的少ない量しか供給していないと、この関係者は述べた。

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