
アラブニュース
ロンドン:パンデミック後の世界経済の復興戦略を立てるために、G20諸国の経済界首脳がヴァーチャル形式の会議を開催した。
G20全加盟国のグローバルビジネス界を代表するビジネス20(B20)サウジアラビアは、『ニューノーマルのためのビジネス再生』と題するヴァーチャル形式の本会議を主催した。
「このような規模の危機に対処し、労働者を守る唯一の方法は、グローバルビジネス界と各国政府の協調的対応と継続的な話し合いによるしかありません」と、B20サウジアラビアのユーセフ・アルベニアン議長は述べた。「私たちはまた世界中の零細企業や、中小企業を優先しなければなりません。こうした企業が最大の打撃を受けているのであり、多くの国々で80パーセント以上の人々がこうした企業で働いているからです。私たちはこうした人々の生存能力を守らなければなりません」
経済協力開発機構(OECD)の最新の見通しでは、2020年当初の成長率推定値が2.9パーセントから、今年第一四半期が恐らくマイナス成長となり、2.4パーセントに減少することが予測されている。このパンデミックにより、2,500万人以上が失業すると予測されている、とB20は声明で述べた。
このヴァーチャル形式の本会議で参加者に提供された意見や情報は、一連の提言を伝えるために役立てられ、G20加盟国の首脳陣に提出されることになる。
サウジテレコムのCEOで、B20デジタル化特別委員会のナセル・アル・ナセル会長は、デジタルインフラへのアクセスを促進するために、各国政府と企業の協力の重要性を強調した。「COVID-19以降、オンラインビジネスとヴァーチャルワークが常態となるでしょう」
B20ウーマン・イン・ビジネス・アクション・カウンシルの会長で、サンバフィナンシャルグループのラニア・ナシャールCEOは、「女性オーナー企業の支援と性差別を防ぐ取り組み」も必要であると述べた。
このヴァーチャル形式の本会議は、このパンデミックから生じたビジネスの主要な問題や、今後の産業界による対応手段にアクセスできるように、国境を越え、産業を超えて設立されたグループ、B20 COVID-19イニシアチブの一環だった。