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専門家らが汚染水の海洋放出決定を非難

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28 Aug 2023 09:08:18 GMT9
28 Aug 2023 09:08:18 GMT9

アラブニュース・ジャパン

東京: 日本は福島第一原子力発電所の汚染水を太平洋に放出し始めたが、これが正しい決定だったのか否かについては議論が続いている。

日本外国特派員協会で講演した3人のスピーカーは、日本政府が100万トンの放射性物質を含む水を海に注ぐ決定を下したのは誤りであり、国際原子力機関(IAEA)の関与があると非難した。

アージュン・マキジャニ米エネルギー環境研究所所長、黒川眞一高エネルギー加速器研究機構名誉教授、放射線被ばくを学習する会という市民団体の温品淳一氏はいずれも日本政府の決定を強く批判した。

3人は、この放出計画はIAEAの基本的な安全原則とガイドラインに合致しないとし、太平洋地域の利益を放棄していると非難した。

「海は非常にあらゆる方向から囲まれている」とマキジャニ氏は述べた。「IAEAの安全基準第4号は、危害を加えるいかなる活動も全体的な利益を得なければならないと規定している。被害はゼロではなく、利益もないので、被害が利益を上回る」

彼らは、日本政府が「処理された」水を利用して人や自然に害を与えずに使用できるコンクリートを作るという「最善の」代替策を拒否した理由が理解できないと話した。

マキジャニ氏は、「当局はこの選択肢を悪意を持って却下し、検討委員会が任命される前から海へのダンピングは問題ないと判断していたのであり、適切な検討を行っていない」、「日本政府は、具体的な選択肢を誠実に検討していないのである」と述べた。

マキジャニ氏は、IAEAが原子力の規制ではなく推進のために設置された問題について、判断する道徳的権限が不足していると指摘した。

「核活動を促進するために資金が提供されるとすれば、非常に問題だ」と彼は語った。「IAEAは厳密に言うと規制機関ではない。米国の原子力委員会でも、規制と推進を行っていたという同じ問題がある。そして、それはかなり悪い考えであることが明らかになった。隠蔽や安全上の不祥事があった。IAEAは、原子力促進に関する憲章によって責任を負っている。IAEAが原子力に関して中立でないことは、大きな問題だと思う。IAEAは日本政府のために太平洋諸国の利益を放棄したと考えている」

また、「処理水」(日本政府が使用するフレーズ)は誤った名称であり、「放射性物質を含む汚染水」と呼ぶべきだとも述べた。

黒川氏は「正しい言葉を使うべきだ」と述べた。「日本政府と日本のメディアは処理水と言うが、それは処理された水ではなく、放射能汚染水だ。正しい言葉を使うことがとても大切だ」

温品氏は「汚染水の海へのダンピングは、日本が核被害国から核犯罪国に変わる重大な問題だ」と述べた。「私たちは他の市民団体と連携し、計158団体が共同で岸田首相にダンピングの中止を呼びかけている。ダンピングは正当化されていない。正当化については、国際放射線防護委員会(ICRP)の保護3原則の最初に定められている」と述べた。

マキジャニ氏は、「IAEAは基本的に日本政府に有利な独自の原則と指針の一部を放棄し、太平洋地域諸国の利益を放棄している。具体的な選択肢を拒否することは、日本や太平洋地域の漁業共同体にとって有害だ」

「IAEAの日本人以外のメンバーは、自分たちの利益と要求を放棄した責任をIAEAに問うべきだ。日本の一方的な決定は、最も深刻な問題だ。なぜなら、放射能や正当性の面で海洋に対して何でもする国を許し、IAEAに許可を求めることになるからだ」

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