
シドニー:木曜日、日本の株価はCOVID-19治療薬の早い段階での期待を持てる試験結果と堅実なテック企業の収益、さらに石油価格の急上昇を受けたウォール街の急反発を追随し、約8週間ぶりの高値を記録した。
指標となる日経平均は、午前の取引で取引時間中としては約8週間ぶりの高値となる20 316.96に達し、午前の終値は2.6%上昇して20,281.58となった。
オプション価格に基づく恐怖指数を加味した日経ボラティリティーインデックスは、投資家の不安の減少を反映して11.2%低下し、ここ8週間で最低値の29.6となった。
米国の感染症対策責任者が、ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬レムデシビルに、患者の回復に必要な時間を短縮する明確な効果があることが分かったと発言したことを受け、水曜日の米国の株価はCOVID-19治療薬に対する期待から急上昇した。
大手テクノロジー企業がS&P 500とナスダックの押し上げに最も貢献して、それぞれ2.7%と3.6%の上昇となり、ウォール街の3つの主要指標はすべて、2月に記録した過去最高値に近づいた。
米国の原油備蓄が予想を下回ったことを受けて、水曜日に石油価格が10%以上急騰したことで、東京上場の石油・ガス会社である国際石油開発帝石は5.1%上昇し、石油資源開発は3.8%の値上がりとなった。
より幅広い銘柄を対象としたTopixは、午前の取引で1.5%上昇の1,470.73になり、東京証券取引所の33業種のうち5業種を除くすべてが高値で取引された。
非常に循環的な海運、鉄鋼、鉱業は、この主要取引所で高い値上がりを記録した上位3業種となった。
一部の国がコロナウイルスのロックダウン緩和や経済再開に動き出すなか、日経新聞は日本政府が国全体で緊急事態を1か月程度延長することを計画していると報じた。
このニュースは、東京ディズニーランドとディズニーシーを少なくとも5月中旬まで一時的に休業することをすでに発表している、日本有数のテーマパーク事業者オリエンタルランドに重くのしかかった。同社の株価は、3月に終了した会計年度の業績が期待外れだったこともあり、3.3%の下落となった。
ロイター