
ヘシ・アルシャマリ
リヤド:多数の経済および金融専門家が、王国の財政収支計画は劇的な変革を経験し、財政赤字管理のため中期的にさらに保守的になると予測している。
国際通貨基金(IMF)の元専門家が、匿名希望でアラブニュースに語ったところによると、国際機関が、世界的な原油価格の低迷と相まって、コロナウイルス(COVID-19)流行に起因するまれに見る金融危機の克服を支援するサービスを王国に提供するであろう。
政府が危機対処のための抜本的措置を講じる計画を立てる中、サウジの株価指数は5.7%まで下落し、3月9日以降、最大の1日あたりの損失を記録した。
サウジアラビア財務相、モハメッド・アル・ジャダーン氏は土曜日、王国は危機に対処するため苦痛を伴う可能性がある厳しい措置をとるつもりであり、そしてすべてのオプションがまだ可能であると指摘した。
IMFの専門家によると、アル・ジャダーン氏は、COVID-19のパンデミックに対処するための3つのオプション、財政健全化、補助金の撤廃、および手数料と税金の増加に向けた動きを示唆した。
氏は、COVID-19との闘いのさなか、王国の財政は収益の困難を含む複数の課題に直面しており、価格崩壊により原油収益が約50%減少したことが明らかになったと指摘した。
「支出の課題は、医療費のコスト増加に要約できる。現在の支出は80%を超えており、下げることは困難である。したがって、課題は短中期的な財政の持続可能性であり、最終的な結果は COVID-19危機の期間による。」と専門家は説明した。
the Gulf Center for Financial Consultancy(金融コンサルタント湾岸センター)のモハメッド・ファハド・アロムラン会長によると、アル・ジャダーン氏が約50%の収入減少という予測に対処するために政府支出を合理化する必要があると強調した。政府は、予想される赤字の最小化を目的として、予算の重要性の低い支出項目に厳格な緊縮措置を採用するとしている、と会長は述べた。これは、一般的に流動性に悪影響を与え、それゆえ公的企業、民間企業、不動産などのすべての資産の評価に悪影響を及ぼすだろう。
「現在、国家予算が直面している困難の1つは、財政赤字を管理し、損益分岐点に達するまでそれをどのようにカバーするかである。これにより、中期的にさらに保守的になるように財政収支計画の根本的な変革へ導くだろう。現在利用可能なオプションは、財政赤字、政府支出削減、民営化計画である。」とアロムラン氏が述べた。
経済コンサルタントのハッサン・アルワトバン氏は、サウジアラビアが直面している課題の1つは、支出を削減し、収入源を多様化するために、いかに経済危機を処理し、経済合理化政策を活用するかであると語った。
「COVID-19の影響は間違いなく原油価格に達し、原油需要減少の結果として下落し続けるだろう。OPECプラスは、OPECメンバーとの交渉を行うことを通じ、原油価格からの損失削減をする上で極めて重要な役割を果たす。これは、市場での産油削減、原油価格のサポート、金融資源改善の唯一の方法である。OPECのポリシーを遵守し、忠実であることが重要である。先進国では工場が停止し、COVID-19の影響を最も受けている。」と氏は述べた。
金融コンサルタントでサウジ経済学会のメンバーであるアーメド・A・アルジュバイル氏は、王国の莫大な準備預金、政府の資産、サウジ政府資産ファンド、およびサウジアラムコが、王国がCOVID19の困難を克服し、地域経済への影響を抑制し、財政的および経済的持続可能性を確保することを支えると信じる、と述べた。
「国の経済が直面するあらゆる問題に対し適切な解決策を考慮する王国の金融経済政策に信頼を置いている。サウジアラビアは、予防措置を講じることにより、常にそのような状況を回避している」と氏は述べた。