
東芝は、1分間に約180台のカメラ画像を高速解析し人の密集度合いを検知する人工知能(AI)技術を開発した。新型コロナウイルスの感染予防のため、駅や空港などの公共施設や大規模商業ビルの混雑状況をリアルタイムで把握する必要性が高まっており、今年度中の製品化を目指す。
開発した画像解析AIは、さまざまな大きさに映った人の頭部の数を高い精度で数えることができる。従来は、膨大な量のデータを処理できるGPU(画像処理半導体)を搭載したパソコンが必要だった。東芝は演算処理を効率化し、一般的なパソコンでも扱えるようにした。低コストで簡単に導入でき、施設の密集緩和対策に役立てることが期待されるという。
JIJI Press